[特集]葬祭会館の出店戦略
──立地環境からのアプローチ
2024年も、新設会館が300か所を超えるのは確実となった。こうした葬祭会館が目指すべきものは、集客できる会館=受注件数を取れる会館であり、それを達成するためには緻密な出店戦略が必要である。
そこで今月号では、葬祭会館の出店戦略について考えた。前半の総論では、2023年までの新設会館1,428か所(本誌掲載)を2つの自然環境因子(市街地・住宅地、郊外・田園都市)と、4つの立地環境因子(ロードサイド、レールロード、インターチェンジ、火葬場)別に再集計、分析を試みる。中ほどでは、葬祭会館の火葬場立地と最強立地について、群馬県と東北地方の4つの事例から考察する。後半のOPINION(寄稿)では、数多くの会館設計コンサルティングに携わってきたアルファ・ネットコンサルティング&デザインの原田春男氏が、「勝てる葬祭会館」をテーマに、出店地を選定する際の基本、立地タイプ別の開発のあり方などを提言する。
集客できる会館をつくる
立地環境の重要性
――編集部
●全国1,428会館を自然環境2因子(市街地・住宅地/郊外・田園都市)と
立地環境4因子(ロードサイド/レールサイド/インターチェンジ/火葬場)別に集計、立地特性を分析
●立地環境4因子について5年ごとの年代別に集計、1995年以降約30年の立地環境の移り変わりを分析
●葬祭会館の立地・出店戦略を考察
火葬場に集積する会館と
最強立地に建つ会館の現状
――編集部
<事例>
火葬場立地:高崎市斎場近接地、前橋市斎場近接地
最強立地:「ファミリー斎場 寒河江」(山形県寒河市)、「大槌家族葬ホール」(岩手県大槌町)
立地特性に見合った開発プランで
「勝てる葬祭会館」の出店を
――原田春男氏 アルファ・ネット コンサルティング&デザイン 代表取締役
渡邊安之氏[花安 代表取締役]
ハートホール常盤平[千葉県松戸市]/セレモ
――駅前の好立地にオープンした
家族葬ブランド6号店
想々空間 セレル[茨城県笠間市]/菅谷葬儀社
――木材を多用した
エリア初の家族葬会館
高齢者等終身サポート事業者ガイドラインの運用開始
行政、介護・医療と連携し葬儀ニーズ獲得
――黒田 泰氏 (一社)身元保証相談士協会 代表理事
蒲田辰雄氏[坂出葬儀社 専務取締役]
×
白石和也氏[LDT 代表取締役]
――時間の価値を高めるために
「スマート葬儀」を導入
燦HDがきずなHDをM&A 今後の経営戦略発表会を合同開催
燦ホールディングス 第5回「ライフエンディングに関する意識調査」
日本列島マップグラフ-空き家数
▶全国市区町村別の会館充足度指標(本誌算出)
part4「南関東」編
▶訃報・お別れ会情報(2024年6月21日~7月20日)
・特定サービス産業動態統計調査/葬祭業(Funeral Services)
2024年の売上高、取扱件数、事業所数、従業者数の推移
・全国新設会館一覧、2024年7月~8月開業分(編集部調べ)
・アスカネット、売上高70億円余
・名古屋・ティア、愛知県と岐阜県にFC出店
・きずなホールディングス、岡山・奈良に相次いで出店
・はせがわ、八木研の分割承継会社を子会社化
・全日本冠婚葬祭互助協会、2025年度「全互協奨学金」第1期生募集開始
・デジタル死生ライター古田雄介氏、故人サイトをテーマに文庫化
・100人いれば100通りの葬儀 ヒトモノガタリ(11)
・切り絵で見るお葬式のイマ・ムカシ(23)
・東京の火葬場立地とその成り立ち(7)連載第1回を試し読み
・中小葬儀社が勝ち残るためのマーケティング論(最終回)
・とある葬儀社の独り言──環境が人を育てる(5)
・学びなおし講座 死から考える(5)
・「海洋散骨」の実際(3)連載第1回を試し読み
・東京の墓地をめぐる近代史(3)
・多様化する樹木葬の現状と今後(3)
・単価アップ、満足度アップにつながる「ChatGPT」の活用法(3)連載第1回を試し読み
アドップ
イワタ
三和物産
身元保証相談士協会