[特集]樹木葬開発
──戦略と手法
「おひとりさま」「おひとりさま予備軍」の増加に伴い、以前にも増して「樹木葬」が注目されている。
今号では、2021年11月号ぶりに樹木葬に焦点を当てる。この間、全国の葬祭事業者が続々と樹木葬開発事業に参入し、いまなおその開発意欲は旺盛だ。一方で樹木葬開発は、「葬儀社主導」「公営墓地での整備」「異業種新規参入」といったような様相をみせはじめており、競合も激しい。今後は他所とは異なるコンセプトや付加価値、販売戦略などによる差別化が一層求められることになる。
こうした点を踏まえ、今号では樹木葬に詳しい有識者や葬祭事業者主導の取組みから、葬祭事業者が樹木葬事業を成功させるためのポイントを探る。加えて、公営墓地における樹木葬整備の現状や民間企業主導による新規参入など、多方面から樹木葬開発のトレンドと今後の可能性について考察する。
参入プレーヤーが多様化するなか
葬儀社の強み活かす提案・開発が核
――編集部
葬儀社の第2の収益源となる
樹木葬事業化のポイント
――長谷川 剛氏 JSOコンサルティング(樹木葬研究会)代表取締役
<葬儀社>
第1号の好調さを背景に
香川県でのドミナント展開目指す
――綾川葬祭[香川県綾川町]
/綾川樹木葬・宇多津樹木葬・丸亀樹木葬
樹木葬を4か所開園し
葬儀・供養のワンストップサービス充実
――武蔵屋[山形県南陽市]
/むさしメモリアルパーク通町ほか
地域初の樹木葬を開園し
墓から葬儀の「これから客」獲得へ
――いばそう企画[茨城県日立市]
/日立市樹木葬櫛形浄苑
寺院との“地域連携型樹木葬”目指し
小規模墓地を6か所展開
――むさしの[埼玉県秩父市]
/しなのいし墓園ほか
新規事業の一環で着手
高ブランド力で顧客開拓にも寄与
――ティア[名古屋市北区]
/樹木想 中川空雲寺・樹木想 平和公園 真柳寺
<公営・一般企業>
「古墳型」「墓じまい不要」など
現代ニーズに沿った樹木葬を推進
――公益財団法人新宮霊園[福岡県新宮町]/新宮霊園
市民ニーズを受け4タイプで新設
“永年使用”で“土に還る”区画が人気
――宝塚市[兵庫県宝塚市]/宝塚市立宝塚すみれ墓苑
不動産開発の資源を活かし
霊園事業に参入
――あなぶきメモリアル[香川県高松市]/アルファメモリアルパーク高松
墓地不足と無縁墓問題を解決する
ドイツ型樹木葬の可能性
――上田裕文氏 北海道大学准教授
ファミリースイート松阪中央 別邸かがり[三重県松阪市]/やなぎ
――松阪市内のシェアアップを狙い
未出店地に進出した上質家族葬会館
寺院との良好な関係構築をフォローし
樹木葬事業化をトータルサポート
――JSOコンサルティング[東京都港区]
富田重之 お別れの会[オークラアクトシティホテル浜松]
――ご当地ハンバーグとして知られる
有名チェーン店創業者を追悼
㈱ディバイザー ㈲飛鳥 故 百瀬恭夫「お別れの会」[ホテルブエナビスタ]
――「信州の名工」に認定された
ギタービルダーを偲ぶ
川野晃裕氏[大の葬祭グループ 代表]
×
川野将裕氏[大の葬祭 代表取締役社長]
×
白石和也氏[LDT 代表取締役]
――DX推進で人材・商材確保し
飛躍する企業像描く
▶全互協、第17回総会・関連行事 函館で5年ぶりとなる地方開催
▶日冠連 広告キャラクターに吉幾三さんを新規起用
▶全国JA葬祭経営研究会 第15回研究会を開催
拠点都市の葬祭市場を読み解く──山口県下関市
▶日本列島マップグラフ-介護老人施設数
▶全国市区町村別の会館充足度指標(本誌算出)
part5「北陸・甲信越」編
▶訃報・お別れ会情報(2024年7月21日~8月20日)
・特定サービス産業動態統計調査/葬祭業(Funeral Services)
2024年の売上高、取扱件数、事業所数、従業者数の推移
・全国新設会館一覧、2024年8月~9月開業分(編集部調べ)
・きずなホールディングス、熊本・宮崎に相次いで出店
・名古屋・ティア、埼玉県吉川市に進出
・こころネット、売上高100億円余
・平安レイサービス、売上高100億円余
・サン・ライフホールディング、売上高135億円余
・ニチリョク、売上高28億円余
・ケアサービス、売上高96億円余
・デジタル死生ライター古田雄介氏、ネット上の自殺願望を考察
・100人いれば100通りの葬儀 ヒトモノガタリ(12)
・切り絵で見るお葬式のイマ・ムカシ(最終回)
・東京の火葬場立地とその成り立ち(8)連載第1回を試し読み
・とある葬儀社の独り言──環境が人を育てる(6)
・学びなおし講座 死から考える(6)
・東京の墓地をめぐる近代史(4)
・単価アップ、満足度アップにつながる「ChatGPT」の活用法(4)連載第1回を試し読み
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