コロナ禍による消費者の行動様式の変化は、温浴施設にも大きな影響を与えました。首都圏をはじめとする都市部では、コロナ禍以前の水準に集客数は回復しつつあるといわれており、なかには従前を上回る施設も出てきています。しかしながら、地方では主力顧客層であるシニア層の回復が途上にあることから厳しい経営を強いられる施設が多いのも実情です。
一方で、ここ数年のサウナブームは若者を中心に新たな需要を喚起し、集客面で大きな貢献を果たすとともに、新規の施設開発や閉鎖施設のリニューアルオープンなど事業者側の出店意欲の高まりを後押ししていると考えられます。建築費をはじめ、さまざまなコストが高騰するなか、こうした新たな客層の獲得と定着は安定的・継続的な事業を行なううえで大きなポイントとなります。
本書では、現在の温浴マーケットの概況を整理するとともに、今後求められる温浴施設の開発・リニューアルの要点と手法を開示するとともに、収益性や集客力を高めるための運営手法についても詳解。また、最新のケーススタディから運営の実態と成功のポイントを探ります。
1.市場動向
2.開発動向
3.温浴事業者の動向
1.開発計画
(1)立地・商圏
出店立地の多様化/小規模商圏・小規模土地への可能性/設計指針 ほか
(2)施設計画
出店立地の多様化に合わせた柔軟な施設計画/高客単価低回転、低客単価高回転、折衷型施設の検討 ほか
(3)施設・デザインのプランニング
運営を踏まえた施設計画/配置計画/客動線/オペレーション動線/設備計画/意匠計画/留意事項 ほか
(4)差別化を考えた施設づくりとは
新しいチャレンジ/今までとは違う組み立て/将来を見据えた設計 ほか
(5)開発スケジュール
資金計画/関係省庁等との協議/全体スケジュール計画 ほか
(6)事業収支計画
前提条件/長期事業収支シミュレーション
2.設置主体・運営主体
(1)リニューアル課題の抽出
建築面/設備面/設計に反映すべき運営与件/予算/優先順位 ほか
(2)リニューアル計画
施設プランニング/リニューアルスケジュール/留意事項 ほか
(3)事業収支計画
前提条件/長期事業収支シミュレーション
1.管理・運営方針
(1)自社の業態範囲と外注範囲
(2)本社機能と現場の役割分担
2.管理計画
(1)組織体制
(2)オペレーション・シフト
(3)設備管理
(4)衛生管理
(5)安全管理
3.営業戦略
(1)会員計画
(2)広告・宣伝計画
(3)イベント・集客計画
(4)収益向上のための施策
3~4施設
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