[特集]遺体安置施設の重要性
多死社会を迎えたいま、多くのメディアが「火葬待ち」をテーマに取り上げている。そのいちばんの理由は、ふえ続ける死亡数(火葬需要)に対して供給が間に合わないからだ。そのため、各地で老朽化した火葬場の建替え・移転計画が相次いでいる。こうした状況のなか、葬儀社側もこれまでのように自社会館内の諸室を遺体安置室兼用として対応するだけでは、失注を生んでしまうことになりかねないことから、遺体安置施設を増強し安置機能を強化する必要に迫られている。本特集では、遺体安置施設・機能の増大がもたらす効果と実際の利用動向に焦点を当て、今後の施設開発のヒントを見出していく。
市場分析と需要予測にもとづく
適正規模・仕様の選定がカギ
――編集部
賃貸アパートを遺体安置室に転用
直葬にも対応しフル稼動
――仙台迎賓館 斎苑 安置・密葬館
/清月記[仙台市宮城野区]
既存施設の老朽化と高まる
安置ニーズに応え専用施設を新設
――みらい斎場やながわ 楓
/JAふくしま未来サービス[福島県伊達市]
時代を先取りする戦略を描き
参入時から安置室付帯の会館開設
――判田台会館/㈱ファイン[大分県大分市]
八事斎場の休場に伴い
既存会館に45体の安置空間を整備
――ティア松葉公園/㈱ティア[名古屋市北区]
3つの会館と2つの安置施設を
同一敷地内に別建てで展開
――悠久 椿・すずらん・りんどう
/みのり協同産業㈱[兵庫県加東市]
遺体安置を重視した
葬祭サービスを霊園内で開始
――よりそうところ・Hinode Mortuary
/秋川霊園[東京都日の出町]
家族葬の備庵 下判田[大分県大分市]/ファイン
――強固な地盤下でさらなる存在感示す
上質・ハイエンド志向の中規模会館
ペット用安置施設と出会い
理想のペット葬事業を実現
――燈台舎/燈台舎のペットセレモニー[東京都瑞穂町]
専門葬儀社の将来見据え
業界団体が加盟11社で発足
――全国葬技協会[栃木県宇都宮市]
▶日本動物葬儀霊園協会 2025年度総会を開催
染谷幸宏氏[統美 代表取締役]
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白石和也氏[LDT 代表取締役]
――特殊修復のプロフェッショナルが
コア業務を支えるためにデジタル化に着手
▶過去3年間の「訃報・お別れ会情報」にみる件数推移と開催場所
▶日本列島マップグラフ-孤独死数
▶訃報・お別れ会情報(2025年4月21日~5月20日)
・全国新設会館一覧、2025年5月~6月開業分(編集部調べ)
・きずなホールディングス、神奈川・愛知・埼玉に相次いで出店
・全葬連、第50回通常総会を開催
・熊本県葬祭事業協同組合、創立50周年記念式典を開催
・全宗協、東京・浅草で第38回通常総会を開催
・総務省「人口推計」、わが国の高齢化率29.3%に
・はせがわ、飲食・食品・雑貨事業で2店舗を開業
・FUNE・三浦直樹氏、「弔いの本質」を問う著書を刊行
・「遺品整理」のプロフェッショナル、屋宜明彦氏が初の著書を刊行
FUNE 三浦直樹のPERSONAL HISTORY
・100人いれば100通りの葬儀 ヒトモノガタリ(21)
・東京の火葬場立地とその成り立ち(16)連載第1回を試し読み
・学びなおし講座 死から考える(最終回)
・多様化する樹木葬の現状と今後(12)
・いまからでも遅くない! 販促強化見直し講座(最終回)連載第1回を試し読み
・時代変化に対応するための葬祭経営ワンポイントガイド(3)
・「オクリメシ」®――故人に捧げる最後の手料理(2)
統美