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――さいたまそうぎ社連盟 ㈲愛翔葬祭

フレキシブルな発想で軌道に乗る
式場とライブシアター兼ねる多目的ホール

2023年4月、政令指定都市移行および区政施行から20周年を迎えたさいたま市。その東部に位置し、市内10区のうち最も大きな面積をもつのが岩槻区だ。人口11万2,449人(23年7月1日推計)、年間死亡 数1,359人(2021年、総務省 )のマーケットに6つの葬祭会館(編集部調べ)が位置する。その岩槻区を拠点に葬祭事業を展開するのが、さいたまそうぎ社連盟 ㈲愛翔葬祭(社長関根信行氏)である。

独自の演出を実現する
葬送空間の必要性

時期を同じくして、同社に多大な影響をもたらしたコロナ禍への対応にも頭を悩ませていた。感染拡大に伴って直葬や一日葬での施行依頼がふえ、単価の下落が避けられないなかで、関根社長は「ほかの事業者ではできない、自社ならではのまったく新しい葬儀」が不可欠であると感じていたのだ。
自社会館をもたない同社では、以前は生花祭壇にこだわった演出で他社との差別化を図っていたが、そのままでは「まったく新しい葬儀」の実現には限界がある。「祭壇だけでなく、式場全体の空間を演出したい」との想いもあったことから、しだいに自社会館の必要性が高まっていった。そもそも事務所移転の背後には、願わくはのちに式場を併設させることを目指した布石という意味合いもあったことから、事務所内での式場開設が現実的な目標となったのである。

「ライブもできる葬儀式場」
唯一無二の多目的ホールへ

式場の整備にあたり、キーワードとなったのは「映像」だ。
関根社長には、変わりゆく葬送文化を間近でみているなかで、「ひょっとすると、今後は祭壇すらいらなくなっていくのではないか」との予感があった。折しも、コロナ禍を受けてオンラインによる葬儀の生配信を開始したものの、祭壇の定点映像ではどうしても映像が平板になり、動きを出したいと思案していたところだった。そこで、祭壇装飾ではなく映像をメインに据えることで、リアルでの会葬者、オンラインの視聴者ともに飽きさせない葬儀演出を実現させようと考えたのである。
「時代の流れを汲んで、安直に『家族葬会館』をつくったとしても、長続きはしないでしょう。弊社は小さな葬儀社ですから、大手の

事業者と同じ戦い方をしても淘汰されてしまいます。他社にはない着眼点が必要でした」(関根社長)
真っ先に導入を検討したのは、壁や立体物をスクリーンに見立てて映像を投影するプロジェクションマッピング。しかし、光や音による優れた演出効果が期待できる反面、室内を暗くする必要があるために会葬者が転倒するおそれがあること。そもそも立体物への投影によって光と陰影を際立たせることを特徴としているため、かえって祭壇装飾が制限されてしまうといった課題が浮かび、やむを得ず断念。代わって画面が明るく、繊細な色彩表現が可能なLEDビジョン(LEDを搭載した大型ディスプレイ)の導入を決めた。
さらに、式場の整備にあたっては事業再構築補助金を活用することから、関根社長には「新規事業」の腹案もあったという。それが、ライブシアター「+810」(以下、プラスハート)だ。

 

「+」は新しい事業であることと来場者にとって「プラス」となる体験を提供したいとの想いを、「810」は無意識に目に入る数字を指す「エンジェルナンバー」を意味するものである。
(続きは本誌で)

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