「スタジアム・アリーナ」の新規開発や建替えが活発化しています。その役割は、スポーツ庁・経済産業省が進める「スタジアム・アリーナ改革」により、単なる競技施設から「街づくりの核となる交流拠点」へと大きく変化しました。特に地方では、地方市街地再開発事業の中核機能として、周辺価値・都市価値・ブランド価値を高める役割も期待され、自治体からの注目は高まっています。
一方で、その開発には建築費の高騰や、開業後、計画通りの収益を上げられないという課題も出てきています。
本書では、多大な投資が伴う同事業において、公民連携事業手法による新たな事業スキームや資金調達方法、収益を上げる集客戦略を前提としたハードづくり、さらには主催者の収益に見合う設計・設備などでのコスト減策策を、チーム戦平均収容率90.4%を実現したひろしまスタジアムパーク「エディオンピースウイング広島」の建設推進プロジェクト総責任者 信江雅美氏、アリーナ運営の実務に携わる山﨑隆司氏、元プロモーターの杉崎健二氏が具体的に解説いたします。
デベロッパー、建設会社、スポーツチーム運営会社、不動産ファンド、金融機関ほか関連事業者の皆様にご購入をお薦めいたします。
第1編、第2編Ⅰ 信江雅美 広島経済大学 客員教授、響想舎 代表
第2編Ⅱ 山﨑隆司 クラブサクセスジャパン㈱ 代表取締役 社長 CEO
山﨑智広 クラブサクセスジャパン㈱ 副社長
第2編Ⅲ 杉崎健二 ㈱29ers/29コンサルティング(同) 代表取締役
1. 開発動向
2. スタジアム・アリーナ改革と増加の背景
1. 官民連携事業手法のメリットと意点
指定管理、PFI、DBO、コンセッション他
2. 新たな事業スキームと組合わせ
負担付き寄附、BTコンセッション他
3. 資金調達手法
1. スタジアム・アリーナは”建物”ではなく「長期にわたる事業」
2. コンセプトの考え方
開発の意義と3つのカテゴリー(目的) ①競技開催会場 ②観戦体験施設 ③地域のシンボル
3. 基本構想作成のポイント~地域の未来像から構想をつくる
4. 構想を踏まえた具体的施設計画
5. 施設設計のポイント~主要な顧客ターゲット層を「初めての来場者」に設定する
6. 365日の賑わいと満員のスタジアムを実現する運営戦略
(1)賑わいを支える運営組織
(2)満員にするための留意点
(3)収益源の複線化
(4)非試合日を都市の日常に変える
7. 地域経済へつなげるための施策~エディオンピースウイング広島から考える
8. 施設完成後の必須要件と推奨要件
1. 事業成立性の問題となる建設費の高騰
2. 建設費管理を「坪単価」から「事業上限額」へ
3. ハード側のローコスト化
4. 削らない設備~稼働と収益を生む基盤
5. 負担付き寄附の検討
6. PFIの先にあるEOI方式
7. SAGAアリーナから検証する収支構造
8. 収支構造と市場成立性の検証
9. 結論~規模(面積)の削減と稼ぐ力
10. 収支計画
1. 地域のためのアリーナが理想の姿
2. これからのアリーナが備えるべき要件~主催者の損益から逆算する
(1)安全・高速のリギング基盤
(2)コンサート対応のプロダクション電源
(3)搬入の起点となるローディングドック
(4)全部常設ではない「プラグ&プレイ」
(5)設備投資は主催者総コストで評価する
3. 理想の運営体制~「箱貸し」からの脱却
(1)地元人材を施設の力にする
(2)警備・安全管理に会場知識を活かす
(3)運営機能を設計段階に織り込む
(4)チケットデータを地域接点に変える
4. スポーツ専用利用とエンタメ併用のメリット・デメリット
(1)スポーツ専用か、エンタメ併用か
(2)5,000席・10,000席アリーナの理想型
(3)都市の興行能力をつくるアリーナ
5. エンターテインメント市場拡大のための戦略
(1)「通過都市」から「開催都市」へ
(2)来場者を1回の顧客で終わらせない
(3)ダークデーを小さな市場へ変える
(4)市場の器ではなく、成長装置になる
[スタジアム]
●YANMAR HANASAKA STADIUM 大阪市/(一社)セレッソ大阪スポーツクラブ
負担付き寄附で、臨場感ある観客席、複合型施設にリニューアル
[アリーナ]
●IGアリーナ 愛知県/㈱愛知国際アリーナ
アリーナ初のBTコンセッションを採用。最大級施設で多様なコンテンツへ対応
●あなぶきアリーナ香川 香川県/香川アリーナコンソーシアム
「世界で最も美しいアリーナ」最優秀賞受賞。共同体で誘致の強みを発揮
※編集内容は一部変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
綜合ユニコム株式会社 企画情報部
TEL.03-3563-0120