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――estie pro

オフィス市場情報を網羅
データでビル運営提案に説得力を

  • PM
  • 不動産テック

量と鮮度を兼ねた市場情報プラットフォーム

 「estie pro(エスティ プロ)」は、オフィスビル運営における@AM会社向け提案・レポーティング資料作成、A募集床のリーシング業務を支援する情報プラットフォーム。全国のオフィスビルの建物スペック、空室情報、テナント成約賃料の推定値を、個別物件単位で多角的に抽出、分析するツールだ。不動産テックベンチャーのestie(エスティ)がオフィスビルの賃料策定やリーシングの効率化・高度化を求める事業者向けに開発・提供している。

 2020年7月のサービス提供開始以降、デベロッパーやAM 会社を中心に導入が進んできたが、直近ではPM会社での活用例も増加しているという。

 estie proの裏付けとなるデータベースは、全国約7万棟、24万件の募集情報を網羅。東京23区内では入居企業情報約20万件を含む(2021年10月時点)。募集情報はデベロッパーや仲介、管理会社など約50社から日次提供される鮮度の高さが特長だ。

レポーティングを効率化、リーシングに柔軟性を

 estie proの機能は、マーケットデータの「検索」と「分析」の2つに分かれる。

 検索機能については、エリア(都道府県・市区町村・駅単位)、建物情報(物件名・延床面積・基準階面積・竣工年・貸主名)といった条件でビルを抽出できる。リーシング業務の際は競合物件を抽出のうえ、日次更新される募集情報を賃料策定の参考とすることができる

 また、抽出したビル群はリスト化のうえ、PDFやExcelで個別物件情報を出力で きる。AM会社向けのレポーティング資料にそのまま活用でき、資料作成にあたっての情報収集業務を圧縮できる

 分析機能では、抽出したビル群について、エリア・延床面積・募集面積別などの分布のほか、募集賃料・推定成約賃料を時系列でグラフ化できる。複数のグループ間比較も可能であり、たとえば都心5区の大規模・中小規模ビル間での賃料推移比較、といった分析もできる。なおグループだけでなく、ビル1棟単位の分析も可能だ。分析結果を活用するこ とで、AM会社に向けたビル運営提案にデータに基づく説得力を持たせられる

estie proのマーケット分析画面

 今後は募集情報について、募集期間 (どれぐらい以前からその床が市場に出 ているか)のデータを加えるなど、さらに重層的な分析ができるよう機能を拡充する。

「PM会社はestie proの活用により従来の業務を効率化させた分、ビルの付加価値向上という本来の役割に注力できる。ユーザー企業からの意見も取り入れながら、有益かつ使い勝手の良いプラットフォームを目指したい」と代表取締役CEOの平井瑛氏は話している。
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