その結果、全国規模でみた死亡数は2040年に約168万人でピークを迎えると推計されているにもかかわらず、都市別単位でみていくと、推計死亡数の推移は全国規模の推移とは異なり、必ずしも一様ではないことがわかった。特に、人口10万人以上の都市ごとのピークアウト年次の推移パターンをみると、図表に掲げるA〜F型の6つに類型化できた。
A型は2020年以降一貫して推計死亡数が右肩下がりになると推計した都市。B型は25年に、C型は30年、D型は35年、E型は40年にピークアウトする都市群である。F型は45年まで一貫して推計死亡数がふえ続ける都市として分類している。すなわち、将来市場(死亡数)が拡大するか、縮小するかは都市の歴史や性格、地域性などによって明暗を分け、なかでも、早くに死亡市場が縮小するA型とB型に分類される都市は、今後の戦略ビジョンの立案が欠かせないと説いた。