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愛知・FUNE、真宗式“野辺送り”を再現した「火屋葬」

葬場勤行
葬場勤行

葬場勤行。導師の左後ろは導師に朱傘をかざす傘持ち

 愛知県豊田市を中心に葬祭事業を展開する(株)FUNE(社長三浦直樹氏)は、真宗本来の葬送儀礼である「火屋(ひや)葬」を再現する葬送儀礼執行に携わった。
 2022年10月27日、愛知県西尾市の淨徳寺・太藤順誼住職の葬儀が古式ゆかしく執行された。
 古来より野辺送りといわれるように、葬列をなして火葬場へ赴き、葬場に火屋と称する小屋を建て、葬儀を行ない火葬したのである。

葬場への出列

出棺勤行を終え庫裏から葬場へ出列をなす。本来葬儀は夜の儀式のため、白高張を用いる

火屋

柩を中心に荘厳された火屋。正面に往相門、外側に還相門の額を掲げる

喪主焼香

喪主焼香。麻で鈍色(にぶいろ)の喪服、青竹杖は「お力落とし」を表現する。右側には喪主合掌に青竹杖を持つ介添え人

 今回、山門を火屋に見立て、その中心に柩を安置しての火屋葬であった。火屋(山門)の内側(本堂側)に浄土への往生を示す「往相門」、外側に佛と成りて娑婆へ帰る意の「還相門」と書かれた額を掲げ、参列者は柩前に焼香し生前の遺徳を偲んだ。
 西尾市はFUNEの商圏外であるが、故人は生前から現代の葬祭会館で行なう葬送儀礼を嘆いており、淨徳寺とは本来の葬儀のあり方を幾度となく討議を重ねて来た長年の縁から、執行葬儀社として指名された。
 火屋葬を行なうため、式事を担当する僧侶も古い資料を確認しながら進め、施行担当のFUNEも手探りであった。1938(昭和13)年に淨徳寺境内で門徒の火屋葬が執行された写真が残されてあり、今回は火屋こそ建てられなかったが、令和の時代に即した葬儀の再現は、日本文化伝統の儀礼継承に一石を投じた。

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