地方都市で新規顧客を創造し、高客単価を獲得できる「デスティネーション型ホテル」。
ブランドメイキングから、ハード・ソフト戦略、ホテルを核としたエリア再生手法までを解説!
事例❶ hotel nansui(高知県)
・デスティネーションとラグジュアリーをキーワードに、「滞在型ホテル」へと再生し「地方創生」と「高客単価」を実現!
事例❷ ホテルハーヴェストスキージャム勝山(福井県)
・「スノーリゾート」をデスティネーション化することで、「通年型リゾート」へと再生!
・デスティネーションを核に、行政と連携したエリアマネジメントに行ない、地域全体の「集客」と「活性化」を目指す!
地方都市・リゾート地において、「デスティネーション・マーケティング」に基づいたホテル開発が注目を集めています。デスティネーションとは旅行や観光の「目的地」として商品を捉え、ホテルそのものや、ホテルが所在するエリアに唯一無二な付加価値をもたせることで、旅行客を目的地(自ホテルやエリア)に引き込み、集客効果や経済効果を上げる手法です。すでに大手デベロッパーを中心に、観光資源に乏しい地方都市でのホテル開発や、競合過多なリゾートエリアでの差別化戦略として用いられ、「新たな顧客創造」「リピーター創出・顧客囲い込み」「高客単価」を実現するだけでなく、「観光戦略と地域価値を融合」し、「通過型観光から滞在型観光へと再生」させる手法として地方自治体からも注目を集めています。
本講座は、第一部で、ホテル開発コンサルタントとして複数のデスティネーション型ホテルの開発・再生実績がある㈱Literatus 池村友浩氏より、地方都市・リゾート地におけるホテル市場の現状から、「高付加価値を生み出すデスティネーション型ホテル」の開発・再生手法まで事例を交えて解説。
第二部では、スノーリゾート再生における導入事例として、「スキージャム勝山」「ホテルハーヴェストスキージャム勝山」のリブランディングを進める米系不動産投資・開発会社アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッド 山内絢人氏より、デスティネーション型スノーリゾートの再生における具体的な検討事項や、行政との連携によるエリア再生手法について解説いただきます。
hotel nansui
ホテルハーヴェストスキージャム勝山
13:00~17:00 ※途中休憩を挟みながら進行いたします。
●地方都市・リゾート地における観光動向
●国策としての観光戦略と宿泊市場
●地方都市・リゾートにおけるホテル出店の課題
●行政やDMOが誘致したい「上質な」宿泊施設
●地方共通の課題としての観光戦略に合わせたターゲティング
●地方都市・リゾート地におけるホテル開発の選択肢
●「滞在型観光」に合わせた宿泊施設の重要性
●「デスティネーション型ホテル」の概要
・特徴/資産性/ホテルブランド/先進事例/等
●開発プロセスとポイント
・都市型ホテル開発との相違点
・地方都市・リゾート特有の課題
・ブランド選定における戦略
・ブランドコンセプト実現のための組織づくり、人材育成のポイント
・中長期的な投資判断を行なうためのポイント
●一般的な開発実務との違い、勘所
・事業収支計画立案時の注意点
・既存ストックの活用
・明確なターゲティングの重要性
・開発予算確保のための補助金や支援の活用
・「無形価値」による収益性の担保手法
・開発・運営が一体となったホテル開発を目指すためのポイント
●既存ストックのリノベーション設計時の留意点
・ホテルを知らない(特に地元企業の)設計者・施行者選定のメリット・デメリット
・経営者層による意思決定のリスク
・既存ストック活用の特徴
・見落としがちな法令上の課題
・建築費の目安とコストコントロール
・コストダウンのための減築・容積緩和・複合化のポイント
──「スキージャム勝山」「ホテルハーヴェストスキージャム勝山」のリブランディングを手掛ける
米系不動産投資・開発会社『アジア・パシフィック・ランド』から学ぶ
●「ホテルハーヴェストスキージャム勝山」のリブランディング・プロセス
●リブランディングにおける企画・開発・運営の具体的検討事項
・事業収支計画の考え方
・運営面の見直し・チェックポイント
・集客・マーケティング戦略の策定
●リゾート再生・運営における地域連携の重要性と実務ポイント
●今後の展開・ビジョン
| 開催日時 | 2026年1月27日(火) 13:00~17:00 |
|---|---|
| 会場 | 都市センターホテル |
| 参加費 | 57,200円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
株式会社Literatus
代表取締役/CEO
日本大学大学院博士後期課程を退学後、デザイン事務所、建築設計事務所、不動産開発会社、コンサルティングファーム、ゼネコンを経て、2019年に㈱Literatusを設立。「ホテルの“創る”と“育てる”をつなげる」を理念に、建築・不動産開発およびプロジェクトマネジメントを専門とし、開発・ブランディング・FM領域から観光地域づくりやホテル開発戦略まで、幅広い支援を行なう。また、研究活動、メディア執筆、講演なども精力的に行なっている。京都大学大学院(建築PM論)、立教大学大学院(ホテルデベロップメント論)、東京都立大学(観光の実際)、HOTERES LAB、宿屋大学、日本ファシリティマネジメント協会、全日本ホテル連盟などでの講師・講演実績多数。主な著書に、『ホテルの創り方』(クロスメディア・パブリッシング)、『ホテルをつくるレシピ』(オータパブリケイションズ)がある。
アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッド
アセットマネージャー
勝山高原開発株式会社
取締役
長野県飯田市出身。2011年財務省に入省後、国際局(国際金融)、主計局(予算・財政法規)での政策立案に従事。18年に観光を中心とした事業開発・戦略策定支援を行なう会社を起業し、DMO主導型ライドシェア事業の立ち上げや国際スノーリゾート形成に向けた戦略立案支援等を実施。22年アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッド入社後、アクイジション部を経て現職。東京大学法学部卒。英・ロンドンビジネススクール・ファイナンス修士号、ケンブリッジ大学・企業法修士号を取得。
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099