不動産AM・PMの実務に対する影響と対策を詳解!
リースを「使用権の移転に対するファイナンス」と考え、会期処理に抜本的な変更を迫る新しいリース会計基準の強制適用開始が、2027年4月に迫ってきました。そのなかでも取引の金額や期間、汎用性などから、不動産賃貸借が最も大きな影響を受けると想定されており、特にテナント企業の会計処理への影響の大きさが注目されています。一方でテナント企業のニーズ変化に伴い、賃貸期間の短期化や使用物件の賃貸から所有への切り替えなど、AMやPMの実務に対しても大きな影響を及ぼす可能性があります。
本セミナーでは、IFRS(国際会計基準)実務も含めた新リース会計基準の背景に造詣が深い、公認会計士の本吉進氏をお招きし、新基準の概要や不動産賃貸借への影響を解説。さらに、テナント企業側の会計処理をはじめとする新基準の規定の内容を踏まえたうえで、想定される不動産AM・PMの実務への影響についても詳解いたします。
13:30~17:00 ※途中休憩を挟みながら進行いたします。
●背景としてのIFRS(国際会計基準)とコンバージェンス
●バランスシートでの「負債」の意義
●JGAAP(日本会計基準)のリース会計基準の変遷
●改正の主要内容
・借手は抜本改正
・貸手は小幅改正
●影響の主戦場は「不動産賃貸借」
●テナント企業の会計処理等
・リースの定義、識別
・基本的な会計処理 ~計算の3要素
・リース構成部分と非リース構成部分の区分
・リース期間の判断
・割引率の決定
・その他各論(短期・少額リース、借地権、敷金等)
●セールス・アンド・リースバック取引
●不動産オーナーの会計処理等
・貸手には残るファイナンス・リース規定
・オペレーティング・リース ~フリーレントの処理等
・リース構成部分と非リース構成部分の区分
・その他各論(敷引等)
●サブリースの会計処理 ~パス・スルー型の場合等
●表示・開示
●適用範囲・適用期間・経過措置・他会計基準等の改正
●不動産の使用権化 ~不動産リースの会計的表現
●会計処理への影響 ~貸手の会計処理のおさらい
●業務への影響 ~テナント企業のニーズへの対応
●ビジネスへの影響 ~賃貸期間の短期化、賃貸と売買の裁定加速等
●借手の立場も兼ねる場合 ~借地、サブリース等
開催日時 | 2025年10月7日(火) 13:30~17:00 |
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会場 | 都市センターホテル |
参加費 | 55,000円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
合同会社本吉総合研究所 代表
公認会計士・税理士
1999年にセンチュリー監査法人(現・EY新日本有限責任監査法人)の大阪事務所に入所。2007年に東京事務所に異動後は、一貫してREITを中心とする不動産ファイナンス関連の監査・アドバイザリーに従事するとともに、大手不動産デベロッパーのIFRS導入支援や上場AM会社の内部統制構築支援にも深く関与した。17年にフランス拠点のMazarsグループに移籍した後、19年に独立し現職。
システム監査技術者、証券アナリスト協会認定アナリスト、不動産証券化協会認定マスター等の資格を保有し、現在は上場REITの監督役員、多数の私募SPCの役員を務めている。
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099