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――JA東京中央セレモニーセンター[東京都千代田区]

カルチャー教室で「おひとりさま」取り込み
“趣縁”づくりを推進

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JA健康長寿倶楽部で開催される落語会

ファンづくりからはじめる地域共生策

 開A東京中央セレモニーセンター(本社東京都世田谷区、社長渡邊明義氏)は、2000年10月に法人化。その翌年1月に「モニターレディ制度」を発足した。これは同社のファンづくりの一環ではじめたもので、同社の理念を理解してもらいながら、さまざまな取組みの感想をはじめとする意見交換を行なうもので、いわば同社のセールスレディとして知人等に対して口コミなどを通じて同社のことを発信してもらう取組みである。
 その後、同年7月には会員制度「ふれあい倶楽部」を立ち上げた。
 法人化とともに社長に就任し、同社の陣頭指揮をとっていた丹野浩成氏は、「葬儀受注につなげるためには、とにかく地域の方に認知していただき、受け入れていただくことが先決だと思って取り組んできました」と語る。丹野氏は、21年11月から監査役になったが、いまなお同社を後方支援する立場にある。
 施行件数をふやすには、葬祭会館の多店舗展開が考えられるが、同社はまずはファンづくりから着手したことになる。
 02年には、気軽に相談に訪れてほしいという願いから、「介護と葬儀のコミュニティサロンラビス」を世田谷区に開店。03年からはさまざまなイベントを開催するようになり、「地域共生」を謳うようになる。
 そして06年4月に世田谷区立区民斎場「みどり会館」の指定管理者になり、同年7月にはJA東京中央の金融店舗をコンバージョンした「JAラビスホール池上」(大田区)を開設。会社設立から自社会館を擁するまで6年をかけた。
 その後も事前相談サロンの展開に注力。同年11月に「ラビスアーク方南」を杉並区に、08年3月に「ラビス世田谷・ものしり畑」(現JAものしり畑祖師谷店)、09年4月の本社移転とともに、本社内に「ラビス烏山」(現JAフューネラルサロン烏山店)を次々と開設。現在、同社の事前相談サロンは8店舗を展開するまでになっている。
 一方、葬祭会館については、寺院会館の運営業務を受託。10年2月の「烏山念仏堂」(世田谷区)と12年10月の「梶原殿」の2か所がそれである。このほか、直営の葬祭会館として「JAフューネラルサロン成田東店」(杉並区)と後述する「JAラビス仲池上店」(大田区)があり、運営受託・指定管理を含めて6拠点(事前相談サロンと併用店舗あり)となっているように、葬祭会館よりも事前相談サロンの店舗数が多くなっているのが同社の特徴である。
 その事前相談サロンではカルチャー教室や各種セミナーを早くから行なっている。こうした展開により、同社のファンをふやすことに注力し、そのうえで葬儀の依頼に結びつくという考えである。

地域の核となる憩いの場、集いの場、学ぶ場の提供による「縁づくり」

  • 昭和歌謡を歌う講座
  • ボクササイズ教室
 超高齢社会になり、地縁・血縁・学縁・社縁の希薄化による葬儀の小規模化は、避けて通れない時代の流れでもある。こうしたなかで、地域コミュニティの場として事前相談サロンを位置づけ、店舗認知とサロンの来店率を高めるために各種カルチャー教室のほか相続手続きなどの終活セミナーといった勉強会を行なっている。おおむね月6~10回開催し、その前後や後日にさまざまな相談に発展することが多々あった。これも、カルチャー教室に何度か通ううちに信頼関係が構築されたからにほかならない。
 それまで見ず知らずの者同士だったのが、こうしたカルチャー教室によって、趣味でつながった“趣縁”ともいうべき新たな縁がつくられることになる。加えて趣縁となった方の葬儀が発生した際には、参列につながるケースが多くなるはずだ。
 こうしたこともあり、同社では19年8月にそれまでの事前相談サロンとは異なり、体操教室や和太鼓教室、ウォーキング教室、ボクササイズ教室などのアクティブ系の講座ができる大型店舗を開設した。JAの金融店舗を改装したもので、2階建てになっており、主に1階で各種講座が行なわれ、ペン習字や写真教室といったパッシブ系の講座も開催される。
(続きとその他ケーススタディは本誌で)
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