今注目される「ウェルネス・ラグジュアリーホテル」を海外・国内事例から学ぶ
■多様化するラグジュアリーホテルの国内外の最新開発動向と差別化要件
▷事業構造(パフォーマンス、収支モデル)/差別化要件(立地、スペック、サービス)
■海外・国内事例から学ぶ「ウェルネス・ラグジュアリーホテル」開発のポイント
▷ビジネスモデルマップ(価格、立地等)/事業収支上のポイント/コンセプト
/ハード・ソフト(付帯施設、環境設計、運営等)/セールス/等
■国内先進事例「THE SCENE amami wellness&resort」(奄美大島)
▷客室数21室・1組単価20万円を実現させた、国内富裕層を囲い込む「ブランド構築手法」と「CX(顧客体験価値)」を重視した運営手法
国内外の富裕層をターゲットに外資系ブランドによるラグジュアリーホテルの開業が相次いでおり、今後の競争激化が懸念されています。このような状況下で、差別化戦略として注目を集めているのが、富裕層からの関心が高い“ウェルネス”要素を、高品質なハードとソフトで提供する「ウェルネス・ラグジュアリーホテル」です。すでに海外では、ウェルネス志向な富裕層に訴求し、中長期の滞在や高客単価を狙えるカテゴリーとして開発が進められています。
本セミナーは、第Ⅰ講座で、ラグジュアリーホテルに関するコンサルティングの豊富な実績をもつ㈱KPMG FAS谷本千春氏が、ラグジュアリーホテルの最新動向や事業構造(稼働率・ADR・売上・客単価等)について解説。第Ⅱ講座では、ウェルネスをコンセプトにしたラグジュアリーホテル開発のポイントを、事業収支、コンセプト開発、ハード・ソフト戦略、セールスの各項目別に詳解。さらに、国内外の先進事例をタイプ別(都市型・リゾート型、提携型・独立型)に分析することで、事業成功のポイントを学びます。第Ⅲ講座では、国内先進事例として、奄美大島でウェルネスに特化したリブランドを行ない、高客単価を実現した「THE SCENE amami wellness & resort」小林良輔支配人に、ブランド構築や富裕層を囲い込むハード・ソフト戦略のポイントについて解説いただきます。
13:00~17:00 ※適時休憩をとりながら進行いたします
●国内外のラグジュアリーホテルの開発動向
・大手外資系ホテルチェーンと独立系ホテルブランドの最新動向
●ラグジュアリーホテルブランドの多様化(価格帯、カテゴリー等)
・ラグジュアリーホテルブランドが多様化する背景
──需要サイド:富裕層ニーズの変化(消費、価値観、旅行・宿泊スタイル等)
──供給サイド:供給過剰を背景に起こる差別化競争
●ラグジュアリーホテルの事業構造
・パフォーマンス(稼働率、ADR、売上、客単価等)のトレンド
・収支モデル
●これからのラグジュアリーホテルに求められる差別化要件
(ロケーション、スペック、パーソナライズサービス)
●国内外のウェルネス市場の成長性
・ウェルネスの種類
・注目のウェルネスプログラム
●ラグジュアリーホテルに求められるウェルネスの提供価値
・富裕層が求める“ラグジュアリーなウェルネス”の条件
●ウェルネス体験を提供する国内外のラグジュアリーホテルのビジネスモデルマップ
(価格帯、立地、外資系・国内系、ポジショニング等)
●売上・コストの事業収支上のポイント
●コンセプト開発(立地等、諸条件からのコンセプトワークの進め方)
●ハード面(付帯施設、必要面積、客室、照度・音等の環境設計等)
●ソフト面(プログラム開発・運営、サービス基準、オペレーションの課題等)
●セールス&マーケティング(送客エージェントとアワード)
●海外事例(都市型、リゾート型)
●国内事例(都市型、リゾート型/アライアンス型、オリジナルブランド型等)
●施設概要(リブランドの経緯、コンセプト開発、ターゲット等)
●ウェルネスを体現するハード、ソフトのポイント
●高客単価を実現するウェルネスプログラム(開発、運営、料金設定、コスト等)
●利用者動向(利用者属性、宿泊日数、プラン、販売手法等)
●事業収支(人件費等のコスト管理、ADR、客単価等)
●「THE SCENE」ブランドの今後の展開
| 開催日時 | 2026年2月27日(金) 13:00~17:00 |
|---|---|
| 会場 | 都市センターホテル |
| 参加費 | 57,200円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
㈱KPMG FAS マネージャー
ホスピタリティ&ツーリズム ディールアドバイザリー
㈱KPMG FAS入社以降、ホテル・リゾート等のオペレーショナルアセットの買収・売却に伴うファイナンシャルアドバイザリー業務や、ホテル開発に係る戦略立案支援や事業可能性調査、新規宿泊事業参入支援のほか、官公庁やDMOなどの観光施策やインバウンド誘客支援、IRやテーマパーク事業など、ホテルとツーリズムの領域を包含する形で多岐に渡る事業に従事。近年ではインバウンド富裕層を対象にしたホテル・リゾート開発やシェア型別荘・会員制リゾートの案件が増えており、その中でウェルネス・ラグジュアリーホテルに注目し、調査・開発支援にも従事。自治体の委員、業界誌への寄稿、セミナー・企業内勉強会の講師実績多数。
THE SCENE amami wellness & resort 支配人
㈱nobitel トラベル・ホテル事業部 執行役員
2002年㈱フュービック(現㈱nobitel)入社後、カーセールス事業部に配属。その後、06年店長、07年マネージャー、09年取締役に就任。14年ホテル事業部取締役に就任し、同社初の宿泊施設「THE SCENE」(奄美大島)を15年に開業、支配人に就任。開業初年度の1億円の赤字を受けて、2年目よりネイチャークレンズ(自然の力による心・体・脳の浄化)とウェルネスをコンセプトにリブランディングを推進。サービスの再構築やターゲットの変更などマーケティング戦略を見直す。さらにヨガやリラクセーション、自然を活かしたアクティビティ等の独自の宿泊プログラムを提供するなど、「ウェルネスホテル」としての特徴を強化した結果、集客を大幅増加させてV字回復を果たす。現在は、ウェルネスツーリズム専門リトリート予約サイト『ウェルトリ』を立ち上げるなど、新たな価値提供への挑戦を続けている。
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099