内部成長に強い意欲
非デべ系ならではの動き
特化型REIT維持が信条
大和リアル・エステート・アセット・マネジメントは、大和証券グループ本社傘下の不動産AM会社。アセット特化型の私募REIT(住居、ホテル、物流)とJ-REIT(オフィス、住居・ヘルスケア)のほか、私募ファンドを運用している。
AUMは2025年12月時点で1兆5,620億円と、前年同月比で約2,200億円増加した。私募REITにおける増資を伴う住居とホテルの取得や、私募ファンドにおける1件数百億円規模のオフィスやデータセンターの取得が主な要因である。
REITについては自らポートフォリオを組みたい投資家のニーズに合わせ特化型の形態を貫く方針。とくにアクティブ運用のファンドマネジャーが多いJ-REITでは、特化型の方が選好されやすいとの考えだ。
現場主導・ハンズオンが信念
特色は運用期中での内部成長に強い点にある。J-REITでは過去最高水準の賃料増額を継続中。また賃料増額の余地を残す物件とそうでない物件の入れ替えを通じて、成長性の確保に努めている。「インフレに向かう金利上昇局面でも、それを上回る水準の内部成長を実現して投資口価格を回復、そこから外部成長にもつなげたい」(取締役 投資運用本部長の阿部淳氏)。
この競争力の源泉は「現場主導の意思決定」と「ハンズオンの運用」にある。AM自らが現場に足繁く通い、テナントと直接対話することで、スピーディーかつ本音ベースの条件交渉や要望対応につなげている。
住居の取得(フォワードコミットメント)では、周辺の運用物件の稼働データをもとに協力デベロッパーへ細かい商品仕様を指示する体制を構築。「デベロッパーが母体の会社ではないので、投資運用の意思決定についてAMが主導的な役割を果たせるのが強み」(阿部氏)。
そしてフロントの社員がこうした内部成長に貢献する業務に集中できるよう、ミドルオフィス機能の強化を計画中だとしている。