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【2005.07.29】

BBサービスが本格化するカラオケの新しい魅力

 現在のカラオケ機器は、通信カラオケが主流です。1992年に市場に登場して以降、あっという間にそれまでのLD(レーザーディスク)カラオケから入れ替わりました。楽曲を電話回線で配信することから、パッケージのLDに比べはるかに豊富な楽曲と新譜の素早い提供を可能にしたからです。しかし、これまでは通信といっても楽曲を配信するという一方通行でした。それがブロードバンド環境の進展に伴い、各社、新しいサービスの提供に取組みはじめています。

 そして、今年9月には、セガ・サミーグループのカラオケ分野を担う(株)セガ・ミュージック・ネットワークスが、BBを活かした多彩なサービスを実現する新機種「CANDOONE」を市場に投入します。カラオケ施設が多目的エンターテインメントスペースに進化する動きがさらに活発化しそうです。

 現在、通信カラオケのBB環境を活かした代表的なサービスというのは、(株)第一興商の「BBcyberDAM」が「DAMステーション」という端末を通して実施する歌唱力評価やオーディションです。さらに、このサービスは、日本テレビの「歌スタ!!」と連動するメディアミックスの展開もしており注目されます。また映画等を配信して上映する「DAMシネマ」にも取組んでいます。

 そして、今回のセガの新機種をみると、歌唱した楽曲の採点が全国レベルでランキングされ上位者は写真付きでサーバーにアップされPCやケータイから確認できたり、個人を認証するICカードを使い歌唱回数や採点によってアバターキャラを成長させたり、等々、これまでになかった面白いサービスを実現しています。

 1970年代初めに誕生したカラオケは、これまで、テープからLDへ、そして通信へと、メディアの進化に伴い新しい魅力を備えて、市場を拡大してきました。今後、BBを活かした新サービスの開発・提供が本格化しそうです。どのようなサービスが登場してくるのか、また、それらがどのように利用者に受け入れられるのか、注目されます。


(多田義則/季刊カラオケビジネス
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