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【2005.04.08】

不動産好きは、散歩が好き?

 急に暖かくなってきて、桜の花も満開に。今週末は花見で賑わいそうです。もっとも花粉症の人は、安閑と花見を楽しむ気分にはなれないかもしれませんが(編集部でもT君、U君のくしゃみの声がとまりません)。そんな春の陽気に誘われ、散歩がてら、弊社にほど近い中央区築地に、このほどJ-REITの日本ビルファンド投資法人が取得したビルを見学に訪れました。

 この「NBF東銀座スクエア」ビルは、地下鉄「東銀座駅」徒歩2分、晴海通りに面し、銀座四丁目交差点からもその姿を望める9階建てのオフィスビルです。好立地もさることながら、事前に開発事業者と取得する旨の契約を締結、竣工と同時に取得した開発型案件として注目されます。通常、J-REITの場合、取得するのは、ある程度の稼働期間を経て賃料が安定した(評価の定まった)物件です。最近では、物件の取得競争が激しくなった影響で賃貸マンションでは、こうした開発型案件もふえていますが、オフィスビルでは珍しいケースです。今回は、竣工取得後、テナントの入居がはじまるまでの期間に、内覧会を行ったわけです。

 新築ビルですから当然ではありますが、設備面も充実しており、全面ガラスの壁面、高級感のあるトイレ、さらにはビル入口に設置された投資法人名を冠したビル名称(NBFは日本ビルファンド投資法人の略称)のロゴも素敵にデザインされています。ご案内いただいた担当者が「いいビルでしょう」と、ちょっと得意げに話される様子から、このビルに対する愛着がうかがえ、非常に好ましく感じられました。

 現在、編集中の月刊プロパティマネジメント5月号の企画で、プロパティマネジメント業務に豊富な実績をお持ちのスペース・ジー・ネット・コンサルティングの信田直昭さんと、本誌で「ニッポンPM物語」を連載いただいている植野正美さんの対談を行いました。テーマはビル資産の運用を行うアセットマネジャー(AM)とビル建物の管理を行なうプロパティマネジャー(PM)の関係はどうあるべきか。「工事中の張り紙にも一工夫を」「不況期は明るいエントランスが好まれる」など、興味深い話をたくさん伺うことができましたが、お二方に共通していたのは、PMで最も大切なのは、不動産に愛着をもっていることだということ。

 不動産流動化が進むなかで、ビルの所有者はオーナーから投資家に代わっています。特にJ-REITの投資家は、所有するビルをみたことも、関心もない企業や個人が大部分を占めています。だからこそ、AMやPM業務に携わる人たちはオーナーのように、自分のビルとして愛着を注いでもらいたいと思います。その愛着が、テナントの満足度を高め、投資家の資産価値を増すことにつながるのではないでしょうか。対談のなかで、不動産に愛着をもつ人は、いろんな建物を見るのが好きだから、散歩が好きだ、という話も出ました。花見がてらちょっと散歩に出かけてはいかがでしょうか。

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