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【2005.02.10】

20歳代・30歳代のシングル女性が求める[レジャー]とは

 昨今、遠吠えする「負け犬」呼ばわりされたり、逆に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』(牛窪恵著)で成熟市場の消費リーダー扱いされるなど、何かと話題を呼ぶ30歳代女性のシングル(未婚)マーケット。その実態は、キャッチコピーのようには単純明快に捉えられない多様性があるのは当然ですが、レジャーに対してどんな意識をもっているのか、興味はないですか?



 30歳代に限らず、20歳代も含め働くシングル女性の消費意欲が盛んなことは、これまでも各種の調査で指摘されています。今回、『月刊レジャー産業資料』2月号では、こうしたマーケットのレジャー活動に対する意識調査を行ないました。その結果の一部をご紹介すると、レジャー消費金額と消費時間が前年より増えたか、減ったかを聞いたところ、他の世代に対して飛び抜けて「増えた」と答える層の比率の高さが目立ちました。とりわけ、「温浴施設」「エステ・マッサージ」「フィットネスクラブ」「海外旅行」などへの参加率の高さは目を引く突出ぶりをみせています。厳しい経済環境のもと、日々男性と変わらず働くなかで、ストレスの解消、もしくは自分へのごほうびを――そんなレジャーへのニーズが窺えます。

 とはいえ、同じシングル女性でも20歳代と30歳代では少なからぬ差異も。平均年収は後者が高いにもかかわらず、レジャー消費金額は前者のほうが大きいのです。これは年収の多さ=レジャー消費の多さ、ではないことを物語っていると同時に、たとえば実家から通う20歳代のOLさんと、一人暮らしの30歳代のOLさんとでは、見かけ上の生活スタイル以上に消費スタイルが異なるものとみられます。後者ではシングルとしての将来に備えてマンションを購入したり、長く仕事を続けられるよう「資格」を取得すべく勉強したりといった部分にお金を投じる姿が浮かび上がってきます。

 さらに細かくみると、20歳代が比較的身近なレジャーを日常的に享受しているのに対して、30歳代では、国内・海外旅行など高単価のレジャーを選ぶ傾向が目立ちます。そこからは、若い時の豊富なレジャー体験を経て自分なりの価値を確立し、限られた金額のなかではあるものの、価値があると思うものにはここぞとばかり投じる、そんな30歳代シングル女性のスタイルが垣間見られるところです。これはレジャー消費だけにとどまらないことかもしれませんが。

 2月号の特集「市場を創る![徹底調査]いま生活者はレジャー・サービスに何を求めるか」では、このマーケットのほかに、30歳代のニューファミリー、50歳代のプレシニア世代についても同様の調査を行ない、それぞれのレジャー志向の相違点などを浮き彫りにしています。是非、ご参考ください。

(坂本義朗/月刊レジャー産業資料

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