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【2004.10.29】

カラオケにおけるBBサービス

 カラオケ施設で、ブロードバンドを使ってオンデマンドで映画が楽しめるサービスが、ついに始まりました。(株)第一興商が展開する「ビッグエコー八重洲本店」(東京・八重洲に今年8月オープン)では、大画面プロジェクターに5.1chサラウンドを備えた「DAMシネマ」ルームを8室設け、9月から映画提供のサービスを実施。同社では、あくまでトライアルのサービスとしておりタイトルも少数でのスタートですが、カラオケ施設の進化のひとつの方向とされてきた多目的エンターテインメントスペースの実現に向けて、注目される動きといえます。

 通信カラオケが登場したのは1992年です。当時はマルチメディア時代の始まりといわれ、通信カラオケも、将来はカラオケだけでなくさまざまなコンテンツが配信されるようになり、ネットワークビジネスとして進化していくとされました。しかし、有料でもほしいと思われる魅力的なコンテンツの開発は簡単ではなく、さらに一般電話回線での伝送速度と量の限界もあり、これまでカラオケ楽曲の配信にとどまってきたというのが実情です。

 ただ、ここにきて、昨年4月の(株)タイトー「Lavcva」を皮切りに、(株)エクシングの「HyperJoyV2」、(株)第一興商の「BBcyberDAM」、(株)ユーズ・BMBエンタテイメントの「UGA」と、各社が相次ぎBB対応のカラオケ機器を投入。BBによる大幅な伝送能力の向上を背景に、歌手本人の登場する映像など背景映像の充実や、曲数と内容の両面からの楽曲の充実が急速に進んできました。前述の「DAMシネマ」サービスは、カラオケ機器とは別にセットトップボックスを置くシステムですが、同社では他にも、「DAMステーション」という端末を介して、歌唱力評価やオーディションを「Edy」課金で行なうサービスなども行ないはじめています。

 カラオケ施設というのは、BBでつながった情報端末があり、映像・音響の設備が整っている集客空間です。つまり、BBによるコンテンツサービスの提供環境はすでに整っているといえます。今後、この分野のサービスがどのように発展していくか、注目されます


(多田義則/季刊カラオケビジネス
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