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【2004.10.01】

お葬式は、台風の大雨のなかでも・・・

 多数の被災者を出した台風21号が日本列島を駆け抜けた折り、昨日まで上陸した九州北部に葬儀社の取材に回っていました。当然ながら、お葬式は台風だろうが大雨だろうが各地で行なわれていました。

 そうしたときに、遺族や会葬者にとっても便利で快適なのが葬祭会館・セレモニーホールです。九州は、日本一の会館先進地なので、おそらくすべてのお葬式の90%以上がこうしたホールを利用しているようです。



 今回の台風21号が通過しているなか、風速30m近くの突風と横殴り雨のなかでも、仕事として従事する葬儀社の社員は裏方として、雨風のなかずぶぬれになって遺族のお手伝いをしておりました。

 亡くなる方の割合が多いのは、通常1〜2月の寒い時期と暑い夏の季節、そして気候が急激に変化して体調を崩しやすい時期になります。文字通り「待ったなし」ですから、縁の下で仕事をする葬儀のスタッフは、24時間365日ご遺族の要望どおりの段取りを組んでいきます。

 さすがに九州においては、自宅やお寺でお葬式をすることが少なくなり、人集めのスペースや駐車場の問題などで葬祭会館・セレモニーホールが整備されて、郊外に行くと「斎場通り」といわれるような軒を並べている光景がありました。日本一会館の多い北九州市では、人口100万人に対して約100か所のホールが整備されており、人口1万人に1か所という比率になっています。

 また福岡県全体でも、人口500万人余に対して300か所以上人口当たり1万6,000人に1か所という比率になっています。

 アメリカでは、日本の葬祭会館は「フューネラルホーム」と呼ばれており、その整備状況は人口2億4,000万人に対して、2万2,000か所と、対人口比で1万人を切っている割合になっています。一方、日本の葬祭会館は、全国に4,000か所ほどしか整備されていません。

 台風をはじめとした天災や暑さ・寒さなどを避けて、お葬式の儀式を行なうことができる葬祭会館は、東日本エリアを中心に毎年300か所近くオープンしております。地域住民のニーズを掘り起こして、自宅葬から会館葬へと変化するトレンドは、今後数年間は確実に全国に広がっていくと思われます。
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