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【2004.06.11】

『水曜どうでしょう』への熱烈な共感

 もうすでに「よく知っている」という方も多いのかもしれませんが、「水曜どうでしょう」という番組が全国で密かに(?)ブレイクしています。番組としてはきわめてシンプル。出演者のタレント2人とディレクター2人の4人がデジカメ片手に日本や世界を運まかせ、出たとこ勝負で旅をして回るというもの。もともとは1996年に北海道放送(HTV)で放送がスタート。深夜枠ながら好調に滑り出しをみせ、徐々に人気が広がり、一時は18.6%という異例の最高視聴率を記録するまでになったのです。

 その後、基本的には再放送となる「水曜どうでしょうリターンズ」という番組も放映されるなどして、完全にブレークしました。流される番組のおよそ8割がキー局からの全国ネット番組が占めるという地方局にあっては、自主制作番組自体が少ないのですから、これは驚くべき現象といえるでしょう。しかも、番組放送終了後にローソンで限定予約販売された番組のDVDは初版だけでも5万枚近く売れ、グッズ類の売上も相当なものだと聞いています。

 その人気はとどまるところを知らずという感じで、北海道を飛び出して、各地のローカル局でも「リターンズ」が放映されるようになり、現在、HTVを除いて全国21局で放映されファンがいます。HPへのアクセス数も1日20万件あるとか、昨年、東京・有明で行なわれたトークショーでは1,200席のチケットがわずか2分で売り切れたともいわれますから、その吸引力も凄まじいものがあります。

 なぜ、これほどまでに支持されるのか。紋切り型に言えば、“仕込み”があってあたりまえのテレビ業界の常識にとらわれず、ときには同行しているディレクターの声までが生々しく入り込んでくる、自然体の「ドキュメンタリー」になっていることを、いまの視聴者たちが敏感に感じ取って、そこに“共感”を覚えているということでしょうか。試しにネット検索していただければ、ファンのHPに「水曜どうでしょう」やタレントさんたちに関する情報が溢れていることでその熱狂ぶりがわかります。一方で彼らも、事務所「クリエイティブオフィスCUE」や「水曜どうでしょう」のオフィシャルサイトに寄せられる視聴者からの書き込みにはすべて目を通し、裏話や日記など情報を日々更新することでコミュニケーションをとろうとしています。

 デジタル放送時代を迎えて双方向性をもった放送のあり方云々と言う話を耳にしますが、それほど構えたことではなく、彼らはすでにこれまでのテレビのあり方を軽々と越えてしまっているようです。

「エンターテインメントビジネス」では、そんな彼らを取材してきました。タレントでありクリエイティブオフィスCUEを設立した社長でもある鈴井貴之氏のインタビューを含め、6月末発刊のNo.5号で記事を掲載いたします。

(彼らの活動のすべてをご紹介するのは紙幅の関係上無理があると思われますので、一足先に公式HPにアクセスしてみてください。HPだけでも結構面白いです)

【参考URL】
クリエイティブオフィスCUE
http://www.office-cue.com/index.shtml
水曜どうでしょう
http://www.htb.co.jp/suidou/
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