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好評発売中!
創傷部位の処置、溺死、縊死の処置など、ケース別に
豊富なイラスト、写真によりその対処法を詳細に解説!
増補版として内容をさらに充実して再刊行!

増補版 納棺・遺体処置実務 実践資料集


●A4判/縦型/182ページ/定価:本体60,000円+税●2013年1月刊行


【本書の特徴】
1.遺体処置実務を系統立てて解説
2.ノロウイルス、インフルエンザ、B・C型肝炎、疥癬・・・・・・、感染症対策を開示
3.溺死、縊死をはじめとする困難遺体の対処をケースごとに開示
4.豊富なイラスト、写真(合計1,500点)により、現場に即した実践資料

【ごあんない】
故人を美しく送りたいという遺族の願いを汲むことは、葬儀社スタッフ、湯灌・納棺スタッフをはじめ、葬儀に関わる者の責務ともいえる。
事故などによる変形部位や長い闘病生活による衰退部位、創傷部位が見られる遺体も数多くあり、少しでも復元、修復が可能であれば、遺族の癒しにもつながるといえる。
そこで本書では、納棺や遺体処置に関わる基礎実務を系統立てて解説していく。
ドライアイスのあて方から、「目閉じ、口閉じ処置」をはじめ、「表皮剥離」や「縊死」「溺死」などの困難遺体の対処法を、ケースごとにイラストや写真を多用しながら詳細な解説を加えており、葬儀社スタッフ、湯灌・納棺スタッフが実践で役立てる資料構成となっている。

本書は2011年3月に刊行した「納棺・遺体処置実務 実践資料集」の増補版となります。
第10章を新たに設け、第9章までの内容を踏まえ、現場でよく起こる死後変化の[軽度][中度][重度]ごとに原因を整理し、豊富な写真、イラストをもとに、復元法を解説しています。現場での対処の手引きとしてご活用ください。




【編集内容】

第1章 感染予防対策と遺体処置の基本知識
 1.感染に対する現在の医療の動き
 2.感染予防の重要性と予防対策のポイント
 3.現場での感染症に即した予防対策

  飛沫感染
  空気感染
  接触感染
  ノロウイルス
  インフルエンザ
  血液感染症(B 型肝炎・C 型肝炎・劇症肝炎・HIV 等)
  疥癬
 4.遺体の知識
  死後経過による遺体の変化
  予防対処
  現在の状態から死後経過を予測した処置
  乾燥による遺体の変化とその対策
 5.納棺の基本的な流れ
 6.硬直解き


第2章 復元処置サービスの実務
 1.復元処置とそのポイント
  顔の処置全般とそのポイント
  処置前の確認と留意点
  顔の触れ方
  ピンセット(鑷子)の使い方
 2.目、瞼の復元処置とそのポイント
  処置の目的
  基本的な処置の流れ
  目閉じマッサージ
  軽度・中度・重度目閉じ処置
 3.目、瞼のさまざまな状態とその処置方法
  搬送時から目が開いている
  半眼のつくり方とポイント
  目の周辺から臭いが発している
  眼球からの臭いがある
  まつ毛に目ヤニがついている
  瞼が表皮剥離する恐れのある
  移動時や振動等で瞼が開いた
  目頭の眼球の粘膜の一部が露出し透明に固まっている
  目がテープで止めてある場合
  目の際に蝿の卵がある
  コンタクトレンズが入っている
  義眼の場合
  目の浮腫みを取りたい
  片目が開いていて、片目が閉じている状態の
  開きやすい目の特徴
  ガーゼや包帯で目が覆われている
  瞼に水疱ができている
  まつ毛がない
  瞼が裂けている創傷部がある
  瞼の創傷部から事故や転落が原因で脂肪分が飛び出している
  目頭と鼻の付け根の部分から膿が出てきている
  瞼の裏に風船のような袋がある眼球に何か鋭利なものが刺さっている
  瞼が凍っていて目が閉じない
 4.鼻の復元処置とそのポイント
  処置の目的
  基本的な処置の流れ
  軽度・中度・重度鼻処置
  鼻毛の処理
  カサカサの鼻
  油っぽい鼻、鼻の皮膚の汚れ
  鼻の穴の中の汚れ
  鼻翼の外横の垢
  変形した鼻の穴
  鼻全体の皮膚が剥けている
  鼻以外の状態は良好だが、鼻全体のみが白くなっている
  鼻の穴から蟻が出てきている
  鼻から小蝿が出てきている
  鼻からゼリー状の物が出てきている
  鼻の瘡蓋/鼻に貼ってある絆創膏
  鼻の外側皮膚壁創傷部からの出血がある
  鼻先、鼻の穴の入口に擦り傷がある
  胃からの逆流により胃の内容物が出ている
 5.口の復元処置とそのポイント
  基本的な処置
  歯のある方の口元の整え方
  歯のない遺体の口元の整え方
  合わなくなった入れ歯を無理に入れると……
  前歯が隙っ歯/総入れ歯ではなく、ブリッジだった
  口腔内や歯に汚れや血液がついている
  歯茎が痩せてしまっている
  頬がこけてしまっている
  舌を噛んでいる
  口腔内に体液、または血液が溜まっている
  頬内側の創傷部より出血が止まらない
  唇がカチカチになっている
 6.耳の復元処置とそのポイント
  耳垂れ、出血が止まらない
  耳垢
  死斑や変色
  耳の皮膚の部分の体液や血液の出現がない損傷
  ドライアイスで耳が凍った
  耳の後ろに皮下水泡がある
  耳の付け根の亀裂から出血している
  耳が取れそうな場合
 7.手・指・爪の復元処置とそのポイント
  手の甲にある点滴痕
  指が切断されている場合
  手がガサガサしている場合
  爪の間に汚れが入っていて、手浴をしても汚れが取れない場合
  指や爪の変色/爪きり時に気をつけること
 8.表皮剥離の復元処置とそのポイント
  表皮剥離を起こしやすい故人の特徴と処置のポイント
  表皮剥離を起こしている、または起こしやすい方の保湿マッサージ
  顔の皮膚が表皮剥離している方の処置法
 9.腫瘍に関する処置と復元のポイント
  首周り・口腔内の腫瘍への対応

第3章 顔中心の復元処置サービスの実務
 1.顔中心の復元処置
 2.軽度・中度・重度復元、仕上げまでの流れ


第4章 イレギュラー時の処置のポイント
 1.イレギュラー時の処置
 2.顔面の創傷部からの出血
 3.後頭部からの出血
 4.点滴痕からの出血
 5.鼻と口から血液、体液が出ている場合
 6.臭い(腐敗臭)の処置
 7.ウジの処置
 8.気管切開痕の処置

  気管切開痕が縫合状態の場合・縫合されていない状態の場合
 9.麻痺の処置
  麻痺の影響で膝が曲がり、足が開いている遺体
  曲がっている膝を伸ばす方法
  柩の蓋を閉めることができないくらい、膝が曲がっている場合
  麻痺のある遺体の着せ替え
  指の伸ばし方
 10.療養型の方の処置
  ペースメーカー痕の処置/胃ろうの処置
  壊死部位の処置
  褥創部の処置


第5章 縊死の処置と安置法
 1.縊死についての概念
 2.縊死の処置
 3.上半身の処置

  下方向部分に出現し、変化した死斑の対処(手・指)/水疱処置
 4.下半身の処置
  すり傷・打撲痕
  足元・足先
 5.顔の処置
  舌根部押し上げによる舌の処置・口腔内洗浄と口閉じ処置
  鼻洗浄処置
  目の洗浄・目処置
 6.背部の処置
  体液・血液がにじんでくる傷
  背部の皮下水疱
 7.仏衣への着せ替え
 8.首周りの処置

  顔処置終了後、伊達襟に仕上げ
  ワックスでの仕上げ
  保湿クリームとリキッドファンデーションでの仕上げ
 9.顔の復元
 10.縊死安置法

  遺体を変化させずに火葬を迎えるには
  ドライアイスの目安

第6章 溺死の処置と安置法
 1.高齢者に多い溺死

  溺死とは
  腐敗ガス発生等への対策
  カット綿を頬に入れる
 2.風船現象
  風船現象(巨人様化現象)とは
  変化前の見落としてはいけないサイン
 3.溺死の処置
 4.溺死時の安置法


第7章 身だしなみを整える死化粧の実務
 1.死化粧の目的、意味、必要性
 2.髪型を整える

  トータルの身だしなみのために
  ドライシャンプー/整髪
 3.変化予測と保湿マッサージ
  変化を予測し、死化粧前のケアを決める
  死後変化への対応が大事
 4.顔剃り
  故人の皮膚の状態を見極める
  顔剃りの目的に合わせた対応
  顔剃りの場所
 5.フェイスマッサージ(保湿)
  フェイスマッサージの目的
  急死で弾力性のある皮膚の場合
  長期療養型の方の場合
 6.死化粧
  生前の姿に戻す鍵は血色にある
  血色のつくり方・つけ方
  男性・中年代・肌の色が白い遺体
  男性・高年代・肌の色が黄色っぽい遺体
  女性(ノーメイク、薄化粧)
  遺族から化粧を要望された場合
  乾燥による変化とその原因
  遺族の希望に添う形のテクニック
  練りファンデーション(下地ファンデーション)、眉毛、
  アイライン、アイシャドー/死化粧における感染予防対策とポイント
  子供の死化粧と安置法


第8章 脱がし
 1.脱がしの全般的な注意点
 2.寝巻きの脱がし
 3.2ピースパジャマ(丸首)の脱がし


第9章 死装束着装の実務
 1.仏衣への着せ替え
 2.神衣への着せ替え
 3.スーツへの着せ替え
 4.着物への着せ替え

第10章 現場でよく起こる死後変化の処置実務
 1.状態軽度(原因と復元法)

  瞼が薄く開き、閉じようとしても瞼が動かない
  皮膚が白く浮いている
  口の周りに、涎が乾燥しカチカチに貼り付いている
  目尻、目頭が赤く変色している
  肌に絆創膏がしっかりと貼り付いている
  歯だけが目立って見えている
  目は閉じているが瞼が凹んでいる、または丸みがなく平らになっている
  産毛がとても目立っている
  肌に湿り気があり、臭いがある
  遺族から、伸びてきたぶんの毛染め(髪の毛)を要望された時
  故人が付けている指輪を取って欲しいと要望された時
  布団、または棺の中に安置後、頭がグラグラと動く場合の固定法
  何度合掌しても、故人の手が外れて合掌できない時
  麻痺の硬縮による、または硬直の強い方の場合の合掌の仕方のポイント
  棺に安置後の、遺族が気にするチェックポイント
 2.状態中度(原因と復元法)
  瞼に弾力があり、目が半分くらい開いている
  鼻から小バエが出て来ている(ポリマーで対処)
  肌に瘡蓋ができている
  髪の毛に湿り気があり、臭いがしている
  表皮剥離を起こし易い方の含み綿
  気管切開部から、体液が出て来ている
  傷から浸出液や血が滲んできた場合
  傷がカチカチに乾燥し、化粧が付かない状態
  歯がグラグラと動き、出血がある
  便が特に腰周りに集中して付いている
  気付いたら布団が血の海になっていた時の感染予防に留意した対処の仕方
  亡くなった方のオムツ交換の仕方
  顔の浮腫対策マッサージ
  手と足の浮腫対策マッサージ
  浮腫の強い方によくある、合掌バンド痕を戻すためのマッサージ法
  棺が水浸しにならないよう、予測した浮腫の強い方の安置法
 3.状態重度(原因と復元法)
  手術による眼球摘出の復元
  手術のために髪の毛を切って、または剃った場合の、髪の毛の復元
  事故等による顔面縫合痕の復元
  検死後の頚椎止血処置
  顔面が黒くなっている方の注意点と復元

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