シンポジウムプログラム

基調講演【制度解説】9:30〜10:00
 高齢者向け住まいに関する現行制度と今後の施策
  ――サービス付き高齢者向け住宅への期待・課題・要望

山口 義敬 
厚生労働省 老健局 高齢者支援課 高齢者住宅対策専門官

やまぐち・よしゆき●2006年東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 修士課程を修了後、国土交通省入省。建築基準法や公営住宅法の担当官として、構造計算書偽装問題や東日本大震災後の住宅復興など、建築・住宅行政に取り組む。12年4月からは、厚生労働省においてサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームを担当。

■論点@【どうなる? これからのマーケット】10:10〜11:40

 「サービス付き高齢者向け住宅」の将来展望

  ――高齢者の本当のニーズはどこにあるのか。供給過剰に備えた正しい開発の方向性とは


  ◯制度・政策の方向性、補助金・優遇税制は今後どうなっていくのか
  ◯開発のトレンド、現在の需給状況、今後必要とされる住宅タイプとは
  ◯不動産事業者・介護事業者・医療法人、サービスの提供主体は誰か

[コーディネーター]
吉村 直子 
(株)長谷工総合研究所 上席主任研究員

よしむら・なおこ●奈良女子大学大学院家政学研究科(住環境学専攻)修了。1992年(株)長谷工コーポレーション入社。94年(株)長谷工総合研究所に出向、2012年より現職。大学時代より高齢者の居住環境に関する研究に取り組む。有料老人ホーム入居者の生活実態に注目し、ハード・ソフトに対する満足度が生活環境や事業主体に対する評価にどうつながっているかなどについて全国各地のホームで調査を実施。現在は、高齢者住宅事業に関わる制度・政策や市場環境の評価・分析、事業計画立案のための調査・研究、コンサルティングに携わる。

[パネリスト]
今瀬 俊彦 
(株)今瀬ヘルスケアコンサルティング 代表取締役 所長

いませ・としひこ●1979年厚生省医務局入省。同省退任後、89年医療法人三喜会 法人本部 経営企画室長に就任。有料老人ホーム、老健施設など18施設を開設。2000年関西電力(株)グループ経営推進室 エグゼクティブアドバイザー。02年東京電力(株)事業開発部 プロジェクト課長。05年(株)今瀬ヘルスケアコンサルティングを設立し代表取締役所長に就任。11年度よりJA全中 高齢者福祉ネットワーク スーパーバイザー。東北から沖縄まで、全国20法人の病院新築や高齢者住宅開設等の新規事業を支援。国土交通省高齢者等居住安定化推進事業については、09年度より12件を支援。

小早川 仁 
(株)学研ココファンホールディングス 代表取締役社長

こばやかわ・ひとし●1990年(株)学習研究社入社。2002年社内ベンチャーで高齢者向け事業を企画し、04年(株)学研ココファンを設立、08年(株)学研ココファンホールディングスへの持ち株会社移行に伴い代表取締役に就任。一般財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会副会長も務める。主な著書に『学研ココファンが明かす「高専賃」事業化ノウハウのすべて』(綜合ユニコム刊)などがある。

向井 幸一 
(株)シルバーライフネットワーク 代表取締役

むかい・こういち●芝浦工業大学卒業後、警視庁入庁。1992年同庁退任後、(株)不動産中央情報センター入社。(株)ミーム取締役、日本エコネット(株)代表取締役を経て、2004年(株)シルバーライフネットワーク代表取締役に就任。訪問介護事業、高齢者住宅の管理運営事業およびコンサルティングを主な業務とする。財団法人日本賃貸住宅管理協会 高齢者住替え支援推進部会副部会長、住替え支援センター 住替えアドバイザー、一般財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会 副会長、高齢者住宅協議会 副会長ほか、高齢者住宅供給企業の顧問も数社兼任。

【協賛企業によるプレゼンテーションセミナー】11:40〜12:00
 三井ホーム(株)
 ※講演企業は開催日までに追加になる場合がございます。

 会場内に特別協賛企業の展示ブースをご用意しております。是非お立ち寄り下さい。

■論点A【マーケティングと商品開発】12:50〜14:50

 誰に向けて、どのような[商品]をつくるのか

  ――要介護高齢者向けの“施設”開発か、自立高齢者も視野に入れた新たな市場開拓か


  ◯ターゲットは誰なのか、高齢者向け住宅を開発する目的は何か
  ○マーケティング手法、入居者ニーズをどのように把握しサービスに反映するか
  ○立地、価格帯、居室面積、付帯設備・サービス、事業性の確保など、今後のビジネスモデル

[コーディネーター]
三重野 真 
(株)荒井商店 シニアライフ&メディケア事業部 取締役事業部長

みえの・まこと●玉川大学文学部卒業後、セコム(株)に入社。セコムアクア(株)、セコム損害保険(株)での勤務を経て、2003年にベジフルーツ(株)にて代表取締役を務める。05年4月(株)荒井商店に入社し、同年6月に同社取締役に就任。また、同時に(株)セントラルメディカルサービス(現(株)アライブメディケア)の取締役にも就任。06年2月同社の専務取締役に就任し、現在に至る。

[パネリスト]
高橋 正 
(株)ユーミーケア 代表取締役

たかはし・ただし●一級建築士。都内設計事務所にて病院建築や公共施設の設計に携わったのち、1990年に(株)丸山工務所を母体とするユーミーらいふグループに入社。2001年グループの高齢者事業の立ち上げを担当。06年12月(株)ユーミーケア副社長、08年7月代表取締役就任。10年より同グループ運営13棟を引き継ぎ、現在全26棟を運営中。来年は3棟をオープン予定。湘南エリアに特化し、湘南版CCRC「湘南ケアセンターシステム」を構築中。積極的な認知症改善や医療との連携で「途切れない介護・100%の終身ケア」を実践している。

太田 裕之 
(株)シスケア 代表取締役

おおた・やすゆき●一級建築士。武蔵工業大学(現 東京都市大学)卒業。1986年(株)SPA設計を設立、ホテル・旅館などのホスピタリティ施設、老人ホーム・保育園などの社会福祉施設の設計を手がけ事業を拡大。2006年GIS(地理情報システム)を活用した高齢者施設のマーケティング調査システムを開発。同年、福祉施設のコンサルティング会社(株)シスケアを設立。09年高齢者住宅システム「ご隠居長屋和楽久」を開発、国土交通省「平成21年度第1回高齢者居住安定化モデル事業」に選定される。現在、福祉施設開設の企画提案・開業支援、講演・執筆活動を展開。

福元 均 
(株)木下の介護 取締役

ふくもと・ひとし●事務機器メーカー、外食産業、都市再開発事業を経て、医療介護業界に転身。医療法人、社会福祉法人の施設において介護職員から施設責任者まで経験を積み、その後、コンサルタントとして複数の会社の特養・老健施設、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス等の新規開発ならびに運営に20年以上携わる。(株)木下の介護の介護事業立上げに貢献。近年は数十ヶ所の介護施設M&Aに携わる。東京都福祉サービス第三者評価機関評価者。

近山 恵子 
社団法人コミュニティネットワーク協会 理事長

ちかやま・けいこ●北里大学衛生学部を卒業後、臨床検査技師として東京の病院勤務中に、新潟在住の母親が脳梗塞で倒れる。東京に母親を引き取った経験から、「老後と介護と女性」に関心を持ち、一人でも自立して暮らせるケアの仕組みづくりに携わるようになる。1988年、大阪で民間企業初のデイサービスセンターを開設。以降、高齢者住宅を中心とした福祉のまちづくりの企画、運営、営業等のコンサルティングを行なう。現在、社団法人コミュニティネットワーク協会 理事長。「地域プロデューサー」やケアスタッフの育成、コミュニティの形成に力を注ぐ。

車田 一恵 
(株)いっしん 取締役本部長

くるまだ・かづえ●2000年5月(株)いっしん入社。同社の介護事業参入当初より全施設の開設計画に携わり、いっしんの介護事業モデルを構築する。関連会社であるケアスターの福祉用具レンタル事業立上げにも従事。事業部長、経営企画部長を経て、06年8月取締役就任、07年6月取締役本部長に就任し、現在に至る。

【協賛企業によるプレゼンテーションセミナー】14:50〜15:10
 大和ハウス工業(株)
 ※講演企業は開催日までに追加になる場合がございます。

 会場内に特別協賛企業の展示ブースをご用意しております。是非お立ち寄り下さい。

■論点B【運営力を高めるビジネスモデル】15:30〜17:30

 高齢者向け住まいにマッチした医療・介護サービスとは

  ――医療・介護提供のあり方は。望ましい付帯サービスとは。自社完結か地域連携か


  ◯介護・医療サービスは「住宅内完結型」か「外部サービス利用」か
   「周辺地域にも提供」か
  ○提供されるサービスの業態は、訪問介護、定期巡回、小規模多機能、デイサービスetc.
  ○介護付き有料老人ホームなど他の業態と比較した、サービス付き高齢者向け住宅の優位性

[コーディネーター]

小早川 仁 (株)学研ココファンホールディングス 代表取締役社長


[パネリスト]

向井 幸一 (株)シルバーライフネットワーク 代表取締役


馬袋 秀男 
(株)ジャパンケアサービスグループ 代表取締役社長
一般社団法人「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会 理事長

ばたい・ひでお●1979年(株)ダスキン入社。(株)ダスキンホームヘルスケア事業部長を経て、96年医療法人財団河北総合病院(現 社会医療法人 河北医療財団 河北総合病院)入職、2004年河北総合病院の介護老人保健施設「シーダ・ウォーク」施設長、06年クロス・ロード代表取締役社長。08年4月(株)ジャパンケアサービス東日本代表取締役社長、同年8月(株)ジャパンケアサービスグループ代表取締役社長(現任)、09年2月(株)ジャパンケアサービス代表取締役社長に就任(現任)。12年4月まで社会保障審議会介護給付費分科会委員を担当。

菊井 徹也 
(株)メッセージ 執行役員 介護事業部長

きくい・てつや●1991年神奈川大学経済学部経済学科卒業後、(株)岡山丸果、(株)鳥取中央青果を経て、2001年に社会福祉法人敬友会に入職。02年には(株)メッセージに転籍。04年よりFC本部次長、05年より中部地区本部長、07年より中部地区本部長 兼 アミーユ事業部長代理、08年より介護事業部長代理 兼 関東地区本部長、09年より執行役員 介護事業部長代理 兼 関東地区本部長、11年より執行役員 介護事業部長代理 兼 東日本統括本部長、12年より執行役員介護事業部長(現任)。また09年より積和サポートシステム(株)取締役、11年8月より同社取締役事業部長(現任)。

長田 洋 
(株)ベネッセスタイルケア 渉外部長

ながた・ひろし●1999年東京大学法学部卒業後、労働省(現 厚生労働省)に入省。同省社会・援護局保護課企画法令係長、社会保険庁年金保険課課長補佐などを経て、2007年同庁を退職し、(株)ベネッセスタイルケアに入社。法務・コンプライアンス部部長代理を経て、12年より渉外部長兼 新規事業開発室高齢者住宅プロジェクトサブリーダー。また、09年から11年まで一般社団法人全国特定施設事業者協議会事務局長、現在は同事務局次長を務める。

遠藤 正樹 
医療法人社団 康明会 常務理事 法人本部長

えんどう・まさき●1988年日本福祉大学社会福祉学部卒業後、民間病院医療福祉科(MSW)入職。90年東京医科大学八王子医療センター医療福祉室(MSW)入職。98年医療法人社団康明会事務長就任。2001年より同法人常務理事兼法人本部長に就任。以降、康明会病院、在宅療養支援診療所2箇所、在宅介護保険関連の17事業所、東京都 医療・介護連携型高専賃モデル事業 第1号 サービス付高齢者専用賃貸住宅「風のガーデン」の開設などに携わる。病・医院の経営戦略等の講演活動も多数。03年多摩大学大学院経営情報学研究科博士前期課程修了。経営情報学修士(MBA)。