■バックナンバー
■媒体概要
| 月刊シニアビジネスマーケット 2015年3月号 | 定価：本体3,400円＋税 |
| ［特集］ 速報！報酬改定 ――▲2.27％で問われる経営力 2月6日、2015年度からの介護報酬が明らかとなった。今年からの消費税増税が見送られたこともあり、厳しいものになることはある程度予測されていたが、全体では9年ぶりのマイナス改定となる2.27％の引下げである。 今回の介護報酬改定の主要テーマは、地域包括ケアシステム構築の実現に向けた「中重度者重視」「認知症対応強化」の2点。これらに資するサービスや体制には新たに加算が設けられ、また、2025年には約30万人が不足するといわれる「介護人材の確保」についても、介護職員の処遇改善に報酬点数の加算が行なわれる。 今般の改正の要諦は、「適正化」の名のもとに断行された、基本報酬の引下げにあることは論をまたない。とくに収支差率が10％を超える特養、特定施設、通所介護の3つのサービスは厳しい改定率となった。 本特集では、新報酬の発表を受けてその全体像を整理するとともに、主要介護サービスごとにポイントを解説、さらに有識者や第一人者に新報酬に対するコメントを求めた。 いずれにせよ、事業の継続性を維持するには、基本報酬の引下げをカバーする高度な経営手腕が求められるのは間違いない。マイナス2.27％を乗り越える「経営力」がいまこそ問われている。 ［改正の全体像］ ■介護報酬マイナス2.27％改定 特定施設・小規模デイ・特養への影響大きく 小濱介護経営事務所 代表 小濱道博 ［オピニオン］ ■軽度者から重度者へのシフトチェンジを迫られる 「特定施設」等の方向性 タムラプランニング＆オペレーティング 代表取締役 田村明孝 ■大資本参入を呼び込む報酬設定で業界再編 国は将来を見据えた介護のグランドデザインを CFSコーポレーション 医療推進本部 顧問 吉田英二 ■医療と住まいを含めた地域包括ケアシステム 介護と医療の統合、予防事業への積極的な関与を 今瀬ヘルスケアコンサルティング 代表取締役 所長 今瀬俊彦 ［介護サービス別・改定のポイント］ ■デイサービス 小規模は「適正化」のもと約9％ダウン 認知症と中重度対応、機能訓練などの新設で加算が充実 ■訪問介護 基本報酬は3〜4％ダウン 人員基準の緩和で求められる効率経営 ■訪問看護 基本報酬はマイナス改定、中重度者対応に 「看護体制強化加算」で在宅療養サポートを強化 ■特別養護老人ホーム 6％の大幅ダウン 法人改革と併せ、今後の特養のあり方考える契機に ■有料老人ホーム（特定施設入居者生活介護） 要支援2が3割強の引下げ 特養の入所制限により特定施設は軽度者の受け皿へ ■定期巡回・随時対応型訪問介護看護 地域包括ケアの鍵として普及目指すも 約6％のダウンで加算取得は必須に ■小規模多機能型居宅介護 訪問サービスの機能強化、 看取り連携体制加算を新設 ■介護予防サービス サービスの提供実態とあわせて 基本報酬を見直し、加算取得目指す ■サービス付き高齢者向け住宅 訪問系サービスの同一建物減算の適用範囲が拡大 地域包括ケアの趣旨と相反する改定か ■居宅介護支援事業 質の高いケアマネジメントの評価推進、 新総合事業導入で基本報酬の見直し ■ショートステイ（短期入所者生活介護） 基本報酬の見直しに加え、特養に倣い 8月以降は多床室室料の一部本人負担も ■老人保健施設 在宅復帰支援機能をさらに強化 併設事業所への非常勤職員配置も可能 ■グループホーム（認知症対応型共同生活介護） 基本報酬はマイナス改定、 ユニット数は3ユニットまで可能に シニアビジネスマーケットフォーラム2015 連動企画 介護・医療・高齢者住宅事業をサポートするビジネスガイド ［Visual Report］ ■三井ホーム ■エスプリ都城／エスプリ ［注目企業レポート］ ■キャピタルメディカ ■大和ハウス工業 ■ねこの手 ■AIPヘルスケアジャパン ■技研商事インターナショナル ■ほっとステーション ■ヤマムラ ■注目企業・システムガイド ［CLOSE UP］ ■アライブ品川大井 地域包括ケアシステムの一翼を担う 介護付有料老人ホームの 新たなあり方を提示 ■ネクサスコート豊平 医療・介護テナントを複合、 ネクサスコートシリーズの 今後のスタンダードとなる 住宅型有料老人ホーム ［今月の話題］ ■10年後、認知症有病者数700万人、「新オレンジプラン」で対応力強化へ ――厚労省、「認知症施策推進総合戦略」を公表 ■7つのサービスを備えた複合施設「carna五反田」開設 ――医療・介護機能を凝縮した医療法人による「都市型拠点」 ＜K線入る＞ ［マーケティングデータ］ ■市区町村別［高齢者施設＆住宅］需給MAP 9.東京都文京区 10.東京都台東区 ［コラム］ ■若手男子マネジャー必読！ 女性スタッフのモチベーションを上げる 現場づくりのツボ（2） 高津 智 ［連載］ ■経営が元気になるクスリ （8） タッグ 原田 匡 ■＜リレー連載＞福祉はまちづくり（6） 生活環境を整える取組みから考える明日のシニアビジネス 東北工業大学 工学部建築学科 教授 石井敏 ■よくわかる！ 介護保険制度改正［最前線］（8） リスクとチャンスの捉え方 小濱介護経営事務所 小濱道博 ■楓の風的 機能強化型訪問看護ステーション運営論（7） 在宅療養支援 楓の風グループ 代表 小室貴之 ■介護事業のリスクマネジメント 続・こうすれば成功する事故防止の秘訣 事例から学ぶ原因分析と再発防止策（12） 安全な介護 代表 山田 滋 ■発見！［NEW］シニアBiz （7） ――保険外に潜むビジネスチャンスをつかめ ビューティーライフエージェンシー ［DATA FILE］ ■都道府県別有料老人ホーム総施設数ランキング ■主要有料老人ホーム事業者総施設数・居室数ランキング ■都道府県別・サ高住総件数・総戸数、特定施設登録件数 ■都道府県別［介護保険3施設］受給者数一覧 ［News Navi］ ◎山万グループ初の介護付有老「ミライアコート宮の杜」 ◎東京・足立区のケアフレンド、医療対応型サ高住2棟開設 ◎大和リビングマネジメント、 サ高住「ディーフェスタ」を藤沢市と八王子市に ◎オリックス・リビング、 港北ニュータウン内に自立＆要介護向けの複合型住まい ◎さいたま市の武蔵浦和駅前でシニア分譲マンション含む大規模複合開発 ◎大阪市初となるシニア向け分譲マンション、 ファミリー向けとの一体開発で都島区に来夏竣工 ◎社会福祉法人 栄光会、高齢者総合福祉住宅「きよみず苑・京都東」 ◎東急電鉄、今年春と夏にデイサービスを2店舗開業へ ◎住友林業、デイサービス事業に参入 グループ会社で3事業所を展開へ ◎名古屋のサンライフ、天然温泉付帯の大型デイを岐阜県江南市に ◎ヒューリック、三越伊勢丹グループらが 次世代型ヘルスケアモール開発で合弁会社設立 ◎サ高住等入居者への“囲い込み”、訪問介護で約35％ ◎東急不動産HD、4社連携によりヘルスケア施設の事業化・流動化支援 ◎地域経済活性化支援機構、セントケア子会社の第三者割当増資を決定 ◎練馬区、総合事業を4月から実施 ボーナス加算、複合型施設も新設 ◎弁当宅配のグランフーズ、高齢者向け安否確認サービス開始 ◎ケア21、訪問介護のネットワーク活用した高齢者派遣事業 ［Monthly Watch］ ◎日本介護クラフトユニオン 「2014処遇改善調査報告書」 |