綜合ユニコム|法改正実務セミナー [ホームへ戻る]

セミナーお申込み



 
「相続法大改正」の影響と実務対応

民法(相続法)と関連する法律の改正が今国会で成立!
38年ぶりとなる大改正では、改正項目は多岐に亘り、多くの新制度も創設。
すでに金融機関では法改正に備える動きが活発化するなど実務での対応は急務。
改正項目を概説して現行法との改正点を明らかにし、今後の実務対応について解説!

ご案内
民法第5編で規定されている「相続法」の改正が今国会で行われ、わが国の相続制度が大変革します。
相続法制については、1980(昭和55)年に配偶者の法定相続分の引上げや寄与分制度の創設等の見直しがされて以来、38年間も大きな改正がなかったため、社会や家族のあり方など時代の変化に相続法が対応できない場面が多く見られ、より実態に即した制度改正が長らく求められていました。
例えば、「もっと簡単に遺言書を作成できないか」「自分でつくった遺言書を公的機関で保管してくれないか」「配偶者が今まで住んでいた家に安心して住み続けられるようにしたい」「事業承継のために子供の1人に会社の株を全部譲りたい」「葬式費用や生活費のために被相続人の預金を下ろしたい」「一生懸命に介護した長男の嫁にも取り分を認めてあげたい」などのような、時代の変化に合わせた相続問題を解決できるように、改正法では「配偶者居住権」「預貯金の仮払い制度」「自筆証書遺言の要件緩和」「遺留分減殺制度の見直し」等々、多くの新制度の創設や法改正が盛り込まれました。
運用は来年春より一部が開始する予定で、すでに金融機関では法改正に備える動きが活発化しているなど、相続や関連ビジネスに関与する実務家は早急な対応が求められています。

本セミナーは、民法(相続法)改正の背景や今後のスケジュールを整理したうえで、各改正項目を概説して現行法からの改正点を明らかにするとともに、相続の様々な場面で想定される実務への影響と対応について解説いたします。


印刷用PDF(1.9
MB)


セミナープログラム&タイムスケジュール 

13:00〜17:00 ※15時前後に15分間のコーヒーブレイクほか、休憩を挟みます。

T. 相続法改正の背景とスケジュール

U. 相続法改正のポイントと実務の留意点
  1. 遺言制度の変更
    ●自筆証書遺言の要件緩和
    ●自筆証書遺言の保管制度
    ●遺贈(遺言によって相続人以外の者に財産を贈る)の場合の担保責任制度の変更
  2. 配偶者優遇制度の概要
    ●配偶者に対する生前贈与、遺贈の問題点
    ●新たにできた「持戻し免除の意思表示の推定」
    ●配偶者が建物に住み続けるための制度
     ・配偶者の居住権(長期居住権と短期居住権)
     ・居住権の成立要件
     ・居住権を第三者に対抗するために
     ・居住権の具体的な内容
  3. 遺留分減殺請求の変更
    ●物権的請求から金銭請求へ
    ●遺留分を算定するための財産価格の考え方
    ●遺産分割との関係
    ●承継した相続債務の処理
  4. 遺産分割が終わる前の預貯金の払戻しについて
    ●預貯金の仮払い制度
    ●家事事件手続法の保全処分の変更
    ●遺産の一部分割
    ●それぞれのメリット、デメリット
  5. 遺言執行者の権限の変更
    ●遺言執行者は誰のために動く?
    ●遺言執行者ができること、できないこと
    ●遺言執行事務を更に誰かに委任したいときは?
    ●遺言執行者がいるにも関わらず、相続人が遺産を処分したときは?
  6. 相続の効力の変更
    ●遺産分割と対抗要件の整備
     ・不動産の場合
     ・預貯金債権の場合
    ●遺された借金は誰がどのように引き継ぐ?
  7. 被相続人の介護等をした人に報いる制度の概要
    ●新たにできた「特別寄与者」
     ・「特別寄与者」になれる場合
     ・「特別寄与料」はどのように計算する?
     ・「特別寄与料」は誰が負担?誰に請求する?
  8. 新たな制度が適用されるタイミング
 

 
 
 

開催日時 2018年9月26日(水) 13:00〜17:00

会場 東京ガーデンパレス
東京都文京区湯島1-7-5 TEL.03-3813-6211
※詳しい会場案内図は参加証にてお知らせいたします。

参加費 43,200円(1名様につき/消費税および地方消費税 3,200円含む)
●同一申込書にて2名以上参加の場合は
 38,880円(1名様につき/消費税および地方消費税 2,880円含む)
※テキスト・コーヒー代を含む。

▼内容に関するお問合せは
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099

講師プロフィール
  中村 克利(なかむら かつとし)
虎門中央法律事務所 パートナー弁護士


2002年中央大学法学部法律学科卒業、06年東京弁護士会登録後、虎門中央法律事務所に入所。09年11月〜12年6月企業の不動産ファイナンス事業部門に出向。13年11月〜15年10月財務省関東財務局統括法務監査官に出向。
企業の不動産ファイナンス部門での経験を活かし、不動産や不動産信託受益権に対する投融資や、不動産事業の運営に関して、証券化スキームに関する豊富な経験を踏まえたリーガルサービスを提供。
また、財務省関東財務局に2年間勤務し、主に金融商品取引業者、貸金業者、信用金庫・信用組合等の監督・検査行政に携わるとともに、国指定代理人として行政訴訟を担当した経験を有する。これらの行政実務経験を活かし、行政対応に関するアドバイスも提供。
主な著書に、『賃貸住居の法律Q&A(5訂版)』(住宅新報社/2014年)、『ケースで学ぶセクハラ・パワハラ・メンタルヘルス万全対策講座』(きんざい/2013年)、『不動産ファイナンスの再生・回収実務』(きんざい/2012年)があるほか、主な寄稿には、「不動産ファイナンス取引におけるデフォルト時の法的諸問題」(季刊「事業再生と債権管理」第130号/金融財政事情研究会/2010年)、「倒産手続と保険」(季刊「事業再生と債権管理」2008年秋号/金融財政事情研究会/2009年)がある。

Copyright 2018 SOGO UNICOM Co.,ltd. All rights reserved.

[ホームへ戻る] お問合せ:03-3563-0099 E-mail