低価格・高稼動・高利益率のメカニズムを徹底解明!
遊休地活用事業で最も効率のよい低価格ホテルの計画から開業後の運営までを網羅する



――超低価格を実現するための事業化戦略――

好評発売中

 

●A4判●縦型●並製●177頁●定価:本体45,000円+税●2001年9月発刊


◆本書の特徴◆
事業環境と最新動向がわかる
ホテル事業の潮流を理解し、宿泊特化型ホテルがいかにして業態として確立されてきたか、また、現況の宿泊特化型ホテルが担う役割と正確なポジショニングを理解できます。
事業経営指標がわかる
宿泊特化型ホテルのエリア別展開(競合)状況や運営・利用動向および人件費比率や建築コストなどの経営動向をデータとして整理・分析することで、事業化の際の経営指標を把握できます。
ローコスト事業化手法がわかる
事業化に向けて、開発・運営における具体的なローコスト手法をわかりやすく説明し、少ない投資で高利回りを実現するメカニズムを詳細に解説し、現況に即した最適な事業化プランを提案します。
チェーン展開企業の経営戦略がわかる
飛躍的に運営店舗を拡大する潟Xーパーホテルの経営戦略を明らかにし、ビジネスモデル特許を取得したローコストオペレーションシステムおよび全国一律1泊4,800円(一部店舗除く)を実現した事業システムを詳解します。
タイプ別ローコストオペレーションの実態がわかる
全国展開を図る宿泊特化型ホテルチェーンから独立系の宿泊特化型ホテルまで、また都市型から郊外ロードサイド型、リゾート・ファミリー型までの多彩な先進事例を掲載し、具体的なローコストオペレーションの実態、および集客・営業戦略を徹底的に検証しています。


 

高い投資利回りが期待できる事業として注目される
 バブル崩壊以降の消費低迷を受けて、名門ホテルの倒産などわが国の宿泊業はかつてないほどの経営危機に陥るとともに、これまでの婚礼・宴会等の宿泊外需要に大きく依存していた経営構造から大きな転換を迫られています。
 そのようななか、新たな宿泊業態として、出張旅費内で宿泊したいビジネスマンをメインターゲットに都市部等で1泊5,000〜7,000円前後というリーズナブルな価格で提供する宿泊特化型ホテルの開業が相次ぎ、高い客室稼動実績をあげています。
 これら宿泊特化型ホテルの大きな特徴は、従来型の純然たるサービス業としてのホテルとは一線を画し、客室規模の統一やフロント業務の簡素化といった物的・人的サービスを必要最小限に抑えたローコスト型の事業構造にあるといえます。また、狭小敷地でも開業できることから遊休地活用事業としても脚光を浴び、事業化プランによっては、安定して高い利益率が確保できる事業としても注目を集めています。
 本書は、これら宿泊特化型ホテルがどのようにして高い利益率を確保しているかのメカニズムを明らかにするとともに、短期・長期の事業採算性を踏まえた最適な事業化プランを提示し、さらに全国展開するチェーン系宿泊特化型ホテルから独立系宿泊特化型ホテルまでの幅広い先進事例による具体的なローコストオペレーションの実態まで、余すところなく解説する開発・運営の実務書として、事業化を考えているお客様にご活用いただける内容となっております。

 

編集内容


第T章 宿泊特化型ホテルの事業環境
1.ホテル業界の現況
はじめに
1.変革期にあるホテル業─要因と対応の方向
 市場構造と消費マインドの変貌/経営不振の要因/マネジメントに求められるシステムイノベーション
2.ホテル事業の特性
 経営的特徴/収支構造
2.宿泊特化型ホテルの事業環境と概況
1.新規参入の背景
2.不況をチャンスと捉える経営者の資質
3.業態開発の考え方(市場と業態と経営力)
4.業種・業態の分類
5.宿泊特化型ホテルの定義
6.価格戦略の考え方
 低価格市場への適応─市場ニーズを捉える努力/価格競争力と商品力/価格とはバリュー=お値打ち感
7.宿泊特化型ホテルの成立条件
 基本的要件/マーケティングの考え方
8.ホテルマネジメントに求められる課題
 CSとQCとESのシステムの構築/新業態ホテルの市場への定着/ホテル業界の発展とステータスの向上

第U章 宿泊特化型ホテルの経営データ指標
1.全国9大都市の宿泊特化型ホテルの状況サンプル1
 札幌市/仙台市/東京23区/横浜市/名古屋市/大阪市/神戸市/広島市/福岡市
2.宿泊特化型ホテルの収支構造の基礎知識
1.事業費
 建築コスト/設計料
2.平均規模
3.人件費
 直接人件費/間接人件費
4.GOP(金利償却前利益)
5.ROI
 投資回収率/投資回収年

第V章 宿泊特化型ホテルのローコスト事業化手法
1.宿泊特化型ホテルの事業構造と特性
1.経営理念
2.経営理念を実現する仕組み
 ローコスト建築の実現/ローコストオペレーションによるホテルの合理化/リーズナブルプライスの実現/高稼動率確保の仕組み
3.宿泊特化型ホテルの分類と立地選定の考え方
 都市型高品質バジェットホテル/都市型スーパーバジェットホテル/リゾート型バジェットホテル
4.マーケティングと集客予測
 メインターゲットの設定/価格の設定=周辺既存ホテルの分析
2.施設計画(ハードプラン)
1.施設構成・機能
 イニシャルコストの削減/適正規模の設定/必要付帯施設/付加価値の創出と差別化戦略
2.商品企画
 都市型高品質バジェットホテル/都市型スーパーバジェットホテル/リゾート型バジェットホテル/ヨーロッパの宿泊特化型ホテルの事例
3.事業方式
 事業方式の検討
 事業形態/宿泊特化型ホテルにふさわしい事業方式/土地の取得と事業性


4.運営計画
1.自動チェックイン・チェックアウトシステムの採用
 自動チェックイン、客室テンキー、フリーチャックアウト方式/自動チェックイン、カードキー、チェックアウト精算方式/チェックイン方式、キー方式の違いによるイニシャルコストの比較/人件費の低減効果
2.オペレーションの工夫
3.外部業務委託
4.開業までのスケジュール(ビジネスホテルとの比較)
5.事業収支計画
1.都市型高品質バジェットホテルサンプル2
2.都市型スーパーバジェットホテル
3.リゾート型バジェットホテル
6.事業化に際しての留意点
1.高稼動率確保のための方策
 ホテル会員の確保/地元企業の囲い込み/インターネットの活用/旅行雑誌等への広告掲載
2.今後の展望

第W章 全国チェーンホテルの事業・経営戦略
1.スーパーホテルの開発戦略
 不動産業的視点から宿泊特化型ホテルを事業化
1.開発の経緯
 シングルマンションの開発/事業参入の背景/基本理念を実現するためのローコスト建築/メインターゲット
2.出店戦略
3.開発プランサンプル3
 適正規模・設備・コスト/ホテル業は「不動産業」
4.今後の展望
2.スーパーホテルのオペレーション戦略
 ビジネスモデル特許を取得した運営ノウハウの全貌
1.ローコストオペレーション手法
 ランニングコストの削減/人件費の削減
2.人材教育の実践/
 ブランドイメージの確立/サービスマニュアル
3.事業採算性の考え方
4.誘客・宣伝戦略
 高稼動率確保のための方策/ISOの取得

第X章 ケーススタディ
【都市型】
ホテルニューバジェット札幌
スーパーホテル千葉駅前
ホテルJALシティ四谷 東京
R&B東日本橋サンプル4
セカンド・イン梅田
西鉄イン小倉
【リゾート・ファミリー型】
ファミリーイン・フィフティーズ大崎駅前
リゾート イン 磯部
【郊外ロードサイド型】
ファミリーロッジ旅籠屋
スリープイン福山

巻末資料 宿泊特化型ホテル主要運営企業の現況


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